| 今まではオメガに対して懐疑的であったが、認識を改める必要がありそうだ |
ウォッチファインダーが「ロレックス・サブマリーナ(116610LV / 987,800円)よりも、オメガ・シーマスター・ダイバー300(210.32.42.20.06.001 / 572,000円)のほうが優れたダイバーズウォッチである」という動画を公開。
ロレックス・サブマリーナは「王者」ロレックスが誇るもっとも人気の高いダイバーズウォッチで、その中でもグリーンベゼルを持つ116610LV(ハルク)は屈指の支持を誇ります。
対するオメガ・シーマスターもサブマリーナと双璧をなすネームバリューを持ちながらも、常にその影に隠れがちだったモデル。
ただ、最近は007とのコラボレーションによってそのプレゼンスを大きく向上させ、数多くのバリエーション展開によって多くのファンを獲得しています。
ここで、なぜウォッチファインダーが「オメガ・シーマスターのほうが、ロレックス・サブマリーナよりも優れる」と考えるのか、その理由を見てみましょう。
オメガ・シーマスターは「軽い」
まず、ウォッチファインダーが主張するのは、オメガ・シーマスターが軽いということ。
今回比較に持ち出したモデル(シーマスター・ダイバー300コーアクシャル マスター クロノメーター / 210.32.42.20.06.001)はラバーストラップを使用していて、これによって軽いばかりか割安感もあるとしています(シーマスター・ダイバー300のメタルブレスレットだと価格は616,000円)。
オメガ・シーマスターは高い耐磁性能を誇る
そして次は、オメガ・シーマスターのムーブメント、キャリバー8800は高い耐磁性能(15,000ガウス)を誇るということ。
なお、ロレックスの高耐磁性能モデルというと「ミルガウス」ですが、こちらの「耐磁1,000ガウス」よりもずっと高い数値を持つということになりますね(にわかには信じがたい)。
参考までに、IWCインヂュニアも1,000ガウスの耐磁性能を保有しています。
ちなみにシーマスター・ダイバー300は、サブマリーナにはない「スケルトンバック」を持ち、パワーリザーブについてはロレックス・サブマリーナの48時間に対して「55時間」。
オメガ・シーマスターは「すぐに買える」
さらにオメガ・シーマスターはショップに行ってすぐに買うことができ、そのまま身につけることができる、ということ。
ロレックス・サブマリーナはまず正規販売店での入手が困難であり、ハルクだと200万円近い(つまり定価の倍近い)相場を形成。
よってハルクとシーマスター・ダイバー300(実売だと40万円以下)との間には実質4〜5倍ほどの「実売価格差」があり、これはけっこう「大きい」と言えますね。
ただ、ロレックスの場合は、しばらく使用していても、人気モデルであれば「購入したときと同じくらいの価格で(もしくはそれ以上で)」売却できる可能性が高く、これはオメガでは期待できない部分かも。
そのほかの相違としてはロレックス・サブマリーナのケースは耐腐食性や堅牢性に優れる904Lステンレスであるのに対してシーマスターは314L、サブマリーナのケースは40ミリに対してシーマスターは42ミリ。※ウォッチファインダーでは、オメガのほうがやや安っぽい部分があるとも指摘
ベゼルは両方ともセラミック、防水性能は両方とも300メートル、精度については両者ともクロノメーター認定取得で相違なし。
ちなみにラインアップとしてはシーマスターがベルトや文字盤、素材違いで「(限定モデルも含めると)44」、サブマリーナは8種類。
選ぶ楽しみという点でもシーマスターの方に分があるようで、「欲しいモデルが(限定モデルを除くと)手に入る」というところも含め、シーマスターの人気が年々高まっていることもうなずけます。
なお、ウォッチファインダーでは「ロレックスのほうがオメガより優れたブランドであるのは間違いない」としながらも、「それが必ずしも”いい”腕時計を作るという意味ではない」とも述べており、かなりオメガ推しな姿勢を見せているのが印象的。
正直なところ、ぼくは「ロレックスがメルセデス・ベンツであるならば、オメガはBMW」だとも考えていて、つまりは絶対王者と追う立場という相違があるとも認識しています。
実際のところロレックスは「オメガについて歯牙にもかけず」天上天下唯我独尊を貫いているんじゃないかとも思うわけですね。
その意味でぼくにとってのオメガは「代替的選択肢でしか無い」というイメージなのですが、最近は多くのメディアが「オメガを強力にプッシュ(ステマでないことを願う)」していて、そういった傾向を見るに、”もう買うまい”と決めたオメガを今一度見直す必要があるかもしれません。