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【動画】今のうちにこの腕時計を買っとけ!専門家が教える、値上がりしそうな腕時計3選「パネライ×フェラーリ」ほか

2020/03/19

| たしかにパネライ×フェラーリは今後の有望株だ |

さて、英国の腕時計販売大手、ウォッチファインダーが「これから値上がりしそうな腕時計3選」という動画を公開。
現在、機械式腕時計の価格は新品・中古とも大きく上がっていて、しかし中には「まだ目をつけられていない」モデルが存在するのもまた事実。

たとえばロレックスにおいては、ステンレスケースを持つスポーツモデルの中でも「エクスプローラー」「エクスプローラーII」といったモデルについてはやや出遅れた感があり、しかしサブマリーナやデイトナ、GMTマスターIIなどほか人気モデルの後を追って値上がりを見せています。

ここで、そういった「ちょっと出遅れた、しかしこれから期待できる」腕時計を見てみましょう。

パネライ×フェラーリ

まずはパネライとフェラーリとのコラボレーションによるシリーズ。
フェラーリは現在「ウブロ」とパートナーシップ関係にありますが、その前はパネライとのコラボウォッチを(ウォッチファインダーによると30種類あまり)発売しています。

このコラボレーションシリーズは”フェラーリ・エンジニアド・バイ・オフィチーネ・パネライ(FERRARI ENGINEERED BY OFFICINE PANERAI)”と呼ばれ、フェラーリらしくクロノグラフが中心のラインアップとなり、中にはGMTといった製品も(多忙なビジネスマン向けか)。

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なお、このシリーズが注目されないのは「パネライらしさがないから」だと思われ、というのもルミノールに見られる(パネライが特許を取得した)リューズガードを持たず、サンドイッチ文字盤もなく、シンプルな3針モデルも存在しないため(パネライのファンはクロノグラフを嫌う傾向にある)。

ただ、これらはもちろんフェラーリが「フェラーリ色を強めた」結果であり、リューズやプッシャーのギザギザ(ナーリング加工)はフェラーリが当時エアコン吹き出し口に採用していたデザインを表現したもので、さらにはパネライの標準モデルにはないタペストリー文字盤、カラフルな文字盤を用いることにより、フェラーリが「パネライっぽさ」を消そうとしたためだと思われます。

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フェラーリはその後のウブロとのコラボモデルにおいても「ウブロの標準ラインアップにはない、フェラーリ専用ケース」を自らデザインし採用しているので、パネライとのコラボにおいても「できるだけフェラーリっぽくしたかった」のでしょうね。

ウブロの新作が揃う「ウブロ・デイ」へ行ってきた!フェラーリとのコラボモデル「フェラーリGT」は予想以上の出来だった

そうのほかにパネライ×フェラーリが敬遠される理由としては「ムーブメントが自社製でないこと」も挙げられ、これもやはり腕時計マニアが嫌うところでもあります。※当時はこのシリーズに限らず、パネライ全般的に他社製ムーブメントを使用していた

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そういった理由にて「不人気」に分類されるパネライ×フェラーリですが、ここ数年の値動きを見ていると、意外と下がらないというか、むしろ価格は少しづつ上昇しているようでもあり、ここで仕込んでおくのもいいかもしれません(実際に買おうと思っていて、継続的に価格を調べているが、少なくとも値下がりしていない)。

買いか?買いなのか?中古のフェラーリ・エンジニアド・バイ・オフィチーネ・パネライ

ちなみにウォッチファインダーオススメのモデルは「グラントゥーリズモ・クロノグラフ(FER00004)」。※だいたい40万円以下で手に入る

パネライ×フェラーリには、「フェラーリのシールドエンブレム」もしくは「跳ね馬(プランシングホース)」が文字盤12時位置に記されていますが、ぼくとしても後者のほうが高級感があっていい、と考えています(フェラーリエンブレムのほうは、フェラーリストアで販売している安物のようにも見える)。

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加えてパネライは今後も価値を維持できるブランドとして挙げられることも多く、そして二度と「パネライ×フェラーリ」が実現しそうにないことを考えるに、買っておいて損はないコラボ腕時計かもしれませんね。

チューダー・プリンス・クロノグラフ

お次はチューダー・プリンス・オイスターデイト・クロノグラフ(クロノタイム/79270 H)。
これはいわゆるタイガー・ウッズ・モデルですが、「タイガー」ではないチューダー・プリンス・オイスターデイト・クロノグラフの相場が80万円前後であるのに対し、なぜか相場は40万円以下と「半分」。

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その理由は謎としかいいようがありませんが、この「タイガー」モデルはここ2年ほどで相場を15万円ほど上げており(20万円台が30万円代後半になったのでけっこうな値上がり”率”)、このままだと「タイガー無し」モデルの相場に引っ張られて価格が上がることにもなりそうです。

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なお、チューダーはかつて「チュードル」と呼ばれ、ロレックスのディフュージョンブランドといった立ち位置。

近年はそこから脱却しようと独自デザインモデルを多数リリースしている状況ではあるものの、このオイスターデイト・クロノグラフは見ての通り「ロレックス・デイトナ」の廉価版というポジションです(当時はサブマリーナの廉価版もあった。名前はモロに”サブマリーナ”)。

当時デイトナを買えなかったぼくは(当時デイトナは50万円以下で買えた)このオイスターデイト・クロノグラフ(タイガー無し、黒文字盤)を24万円で購入していますが、数年前に売却したときには90万円の値がつき、かなり利益の出た一本でもあります。

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ちなみに、同じように「コラボモデルであるがゆえに値上がりしていない」腕時計としては「オメガ・スピードマスター・シューマッハ(3510.61、3510.12、3510.81)」があり、これはなんと10万円台で購入が可能。
スピードマスターとしては破格の安さであり、機械式腕時計の入門用としてもいいかもしれませんね。

加えて、タイガー・ウッズ、ミハエル・シューマッハとも、そのジャンルにおいては歴史に名を残す人物であり、同じ時代に生きた証として購入しておくのもまた一興だと考えています。

Michael-Schumacher-Omega-Speedmasters

H.モーザー エンデバー

そして最後はH.モーザーの「エンデバー・センターセコンド(343.505-013)」。

H.モーザーはあまりメジャーなブランドではないという印象があるものの、腕時計に使用するパーツの殆どを自社にて製造するマニファクチュールであり、腕時計マニアからは高い評価を獲得しているブランド。

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もともとの創業は1828年ですが、クオーツショックの影響で倒産し、その後に第三者が創業者一族を見つけ出して会社を復活させたというところはA.ランゲ&ゾーネとそっくりな背景を持っています。

その製品は画像だけを見ると「ホームセンターで売っている腕時計のよう」ですが、実物を見るとその美しい仕上げには驚かされることに。

それでも見た目に特徴があるわけではなく(強いていえば、フュメと呼ばれるグラデーション状の文字盤を一部に採用しているくらい)、よって「その金額を支払って購入するのはためらわれる」腕時計メーカーのひとつでもありますね。

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なお、「エンデバー」シリーズだと最も安価なのは2,079,000円、高価なモデルだと9,900,000円(画像だけだと、どう見てもその値付けが信じられない)。

それでも今回ウォッチファインダーが「お買い得」「値上がりする」としているのは、その確かな技術力を評価してのこと。

第二のパテックフィリップになるのではというほどの評価を行っていますが、ぼくとしては「あまり価格は上がらないだろう」とも考えています。

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その理由の一つは「H.モーザーの腕時計は価格統制が取れていない」ことで、これは新品/中古ともに同じ。

新品だと40%オフで販売されることもあり、当然中古になればガクンと価格が下がることになりますが、腕時計はメーカー主導による価格維持が重要であり、これができないうちは「まず値上がりしないだろう」とも考えているわけですね。

ただ、考え方を変えると、価格統制ができていないうちに購入すれば、後に価格安定化政策が取られた後に間違いなく「買値よりも相場が上昇する」ことになり、これを期待するのであれば「買い」かもしれません。

VIA: Watchfinder & Co.

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