| 新型パナメーラに装着されるスポーツクロノの文字盤は「ポルシェデザイン仕様」 |
さて、ポルシェ・デザインが新作腕時計、「スポーツクロノ・コレクション」を発表。
これは文字通り、車両に装着される「スポーツクロノ・パッケージ」、そしてそこへ含まれるダッシュボード上のクロックにインスパイアされたもので、スモールセコンドつき3針モデルが3つ、クロノグラフが1つの合計4モデル。
この「スポーツクロノ」は997/987世代のスポーツモデルにおいて初採用されたと記憶していますが、主にはハンドリング特性、エンジン特性、トランスミッション特性(PDKの場合)が変更されるもの。
現在では一部モデルで標準装備化されたり、スポーツクロノ作動時のロジックや範囲、文字盤デザインもモデルによって異なるなど、「進化を重ねている」機能でもあります。
スポーツクロノは迷ったら装着しておくべき
なお、このスポーツクロノパッケージがオプションの場合、718ケイマンだと装着には約37万円のコストがかかりますが、売却時にもこれがあるのとないのとでは大きく査定が変わるので、「装着しておいたほうがいい」と考えているオプションです。
ただ、実際には「納車されてすぐ、ちょっと面白がって数回試した後に、その後は存在すら忘れてしまう」機能だとは思うものの、その価格の一部を正当化するだけの視覚的変更、つまり「クロック」が備わりますし、なにより「いつでもスポーツクロノを作動させれば、スポーツドライビングを楽しめる」という心の余裕のようなものが生まれることになるため、むしろ(ふだんは飛ばさなくなって)安全運転にも寄与するんじゃないかと考えているほど。
新型ポルシェデザイン製腕時計はパナメーラのスポーツクロノをイメージ
そして今回発表となったポルシェデザインの腕時計、「スポーツクロノ・コレクション」ですが、これはパナメーラに備わるクロックをイメージしている、と紹介されています。
パナメーラは2020年8月にフェイスリフトを受けていますが、そこでスポーツクロノパッケージが標準化されるとともに、この「ポルシェデザイン製クロック」が与えられることに。
このクロックは金属製のダイヤルそセラミック製のインデックスを持っているとのことですが、今回発売されたポルシェデザイン製腕時計は、このダイヤルや針、インデックスをそのまま再現しているわけですね。
ポルシェデザイン「スポーツクロノ・コレクション」のラインアップはこうなっている
そして「スポーツクロノ・コレクション」のラインアップですが、まずはスポーツ・クロノ・サブセコンド チタニウム&ブラック。
文字通りケースはチタン製、そして文字盤はブラック。
ストラップもブラック(カーフスキン)を採用しています。
こちらはスポーツ・クロノ・サブセコンド チタニウム&ブラウン。
「ブラック」の色違いモデルとなり、ケースサイズ42ミリ、10気圧防水、パワーリザーブ38時間(自動巻き、キャリバーWERK 03.200)というスペックも同じです。
スポーツ・クロノ・サブセコンド チタニウム&ブルーもやはり色違いとなり、3色とも価格は65万円。
そしてこちらは唯一のクロノグラフ、スポーツ・クロノ・ブラック&レザー。
ケースは42ミリサイズのチタンにブラックコーティング、パワーリザーブは48時間(自動巻き、キャリバーWERK 01.100)、10気圧防水、ストラップはカーフスキン。
価格は85万円とかなり高価です。
ポルシェデザインは現在相当数の腕時計ラインアップを持ちますが、これだけ次から次に新製品が登場するということは「けっこう売れている」のかも。
スペック、デザイン等を考えるとどうしても割高に感じてしまうものの、今回のスポーツ・クロノ・コレクションのように「車両とマッチした」仕様を持つというのは他にない付加価値であり、今後も「車両とのコラボ」シリーズが増えてゆくのかもしれません。
参照:OPNERS, PORSCHE DESIGN