| 憎んでいるのは日産幹部であり、日産や日産車ではないようだ |
さて、前代未聞の逃走劇にて、経済界や自動車業界のみならず、一般にまで広くその存在を知られるようになったカルロス・ゴーン。
現在は祖国レバノンにて悠々自適な生活を送っているとされますが、今回フライデーにて「日産リーフに乗っている」という記事が紹介に。
画像はカルロス・ゴーンの自宅だとされますが、たしかに日産リーフ、そしてポルシェ・カイエンの姿も見えますね。
なぜ日産車?
ここでちょっと不思議に思うのは、なぜ日産車に乗っているのかということ。
カルロス・ゴーンは日産に煮え湯を飲まされたわけで、普通だったらもう日産の「に」の字も見たくないんじゃないかと考えてしまいます。
ただ、フライデーによると「カルロス・ゴーンが憎んでいるのは、日産の幹部であり、日産そのものではない」「リーフは、カルロス・ゴーン主導で実現させたプロジェクトであり、思い入れが深い」とのことで、そういった想いからリーフに乗っているんじゃないか、とのこと。
ちなみに、ベイルートでの爆発によってカルロス・ゴーンの自宅も被害を受けたと言われるものの、損壊したのはガラスやガレージのシャッターであったようで、自宅そのものは無事だったようですね。
加えて記事では、「カルロス・ゴーンはレバノン国内に合計3箇所の邸宅を保有している」とも述べています。
思えばカルロス・ゴーンはポルシェ好き
そしてもう一台の「カイエン」ですが、ポルシェ好きで知られるカルロス・ゴーンだけに納得の選択。
カルロス・ゴーンは日産CEO時代に一般車との接触事故を起こしており、その際に乗っていたのがポルシェ911GT2RSだったため「日産CEOがポルシェ運転中に事故」と大きく報道されています。
なんだかんだ言われたものの、数少ない「自分の手でステアリングホイールを握って走ることを楽しむ」CEOの一人でもあったと思います。
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カルロス・ゴーンはブラジルにて生を受けていますが、両親がレバノン人であること、フランスで教育を受け長く居住したことからレバノン国籍のほか、ブラジル、フランスの市民権を持つと言われています。
ビジネス上のキャリアとしては、パリ国立高等鉱業学校卒業後にミシュランへと入社し、その後はルノー、そして日産へ。
つまりは自動車畑一筋な人ですが、ここまでの道のりは平坦なものではなく、「自動車が好きでなければ、到底(仕事に)耐えることができなかっただろう」とも過去のインタビューにて語っています。
レバノンは日本と「犯罪者の引き渡し」に関する取り決めがないため、日本が(レバノンに)身柄引き渡しを要求したとしても、レバノンが了承しないかぎりカルロス・ゴーンが日本へと引き渡されることはなく、そのため現在カルロス・ゴーンは、およそ逃亡者に似つかわしくない、優雅な生活を送っているようですね。
参照:FRIDAY