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ウブロが創業当初に発売し腕時計業界に革命と物議をもたらした初号機を「クラシック・フュージョン・オリジナル」として現代に甦らせる!ケース素材は3種類

2023/02/13

ウブロが創業当初に発売し腕時計業界に革命と物議をもたらした初号機を「クラシック・フュージョン・オリジナル」として現代に甦らせる!ケース素材は3種類

| ウブロは当時、その素材の使い方、デザインだけではなくプロモーションすらも革新的であった |

あまりに革新的すぎて多くのマニアや業界人の反感を買うものの、今やそれが主流になっている

さて、ウブロが創業と同時、つまり1980年に発売したもっとも最初の製品を「クラシック・フュージョン・オリジナル」として復活させることに。

チタンケース、イエローゴールドケース、そしてセラミックケースとがラインアップされており、ケースサイズは42ミリ、38ミリ、33ミリが揃います。

ウブロは1980年に腕時計メーカー「MDM」のひとつのラインとしてカルロ・クロッコが創業していますが、当時のコンセプトは「セレブ向けラグジュアリーウォッチ」。※現在のウブロはルイ・ヴィトン筆頭のLVMHグループ傘下に入っている

一般的なスイス製腕時計とは異なり、「ムーブメントありき」ではなく「マーケティンングありき」としてスタートしており、「機械的に優れた製品を作ろうとした」のではなく「売れる製品を作ろうとした」という背景を持っていて、その商業的な設立理由から腕時計マニアには嫌われる傾向が強いブランドでもありますね。

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当時のウブロは「クオーツ」だった

そしてセレブ向けとして売り出すためにウブロが考えたのが「オーデマ ピゲやパテックフィリップを意識したデザイン」「貴金属ケース」「薄くてスマートなケース」「それまでのラグジュアリーウォッチにはけして装着されなかったラバーベルト採用」といった仕様であり、その薄さを実現するために、そしてセレブがテニスやヨットを楽しむ際に使用するという設定を持っていたため、採用されたムーブメントは機械式はなく「クオーツ」だったということも特筆すべき点。

さらには宣伝広告にも力を入れ、実際にセレブに貸与したりして社交の場でその露出度を高めるという戦略も採用しています(広告においては、プールサイドでお金持ちそうなカップルが身につけている、という図柄が多かったように思う)。

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つまりはお金持ちを対象に、見栄えの良い腕時計を低コストで製造し、それを高値で売りつけるという商法が多くの人に嫌悪感を与えてしまったということになりますが、一方で多くの人々に受け入れられ、ウブロが取り入れた「ラバーベルト」「スケルトンダイヤル」「オールブラック」というスペックについては他の多くの腕時計メーカーが取り入れ、ある意味では「業界標準」となってしまったほど(そのプロモーション手法すらも、ほか腕時計メーカーの多くが模倣しているので、ウブロに対する憎しみは”願望憎悪”であったのかもしれない)。

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参考までに、F1のかつてのドン、バーニー・エクレストンもウブロ愛好者のひとりであり、しかし不運にも強盗に遭って暴行されたうえで身につけたウブロの腕時計を強奪されてしまったことがあり、そこでウブロは「殴られてあざだらけになった」バーニー・エクレストンの写真を使用して「人はウブロを盗むためにここまでやる」といった広告キャンペーンを展開したこともあって、これもまたちょっとした炎上を招いたわけですね。

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いずれにせよ、ウブロはその巧みなキャンペーンによって「成功した人が身につける腕時計」「セレブが身につける腕時計」というイメージを演出することに成功したわけですが、そのため上昇志向の人々が身につける腕時計と知られるようになり、そのオーナーの人物像がかなり固定されている腕時計ブランドである、とも考えています(これについては色々と言われるが、上昇志向を持つことは人生において非常に重要である)。

ただ、最近はその価格帯が非常に高騰していて、「成功を目指す」人々ではなく、「すでに成功し、それを継続させている」人々しか身につけることができないプライスゾーンへと移行しつつあるので、その客層そしてブランドイメージもまた変わりつつあり、ずいぶんウブロを取り巻く環境も変わってきたのかもしれません。

ウブロ クラシック・フュージョン・オリジナルはこんな腕時計

こんな感じで賛否両論あるのがウブロの腕時計ですが、今回のウブロ クラシック・フュージョン・オリジナルはその初期のウブロを再現したもので、しかしムーブメントはもちろんクオーツから自動巻きへ(このタイミングで、ウブロが過去に革命をもたらし、しかし同時に”嫌われた”過去のモデルをオマージュした腕時計を発売したことは注目に値する)。

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まずウブロ クラシック・フュージョン・オリジナル「チタニウム」だと、43ミリは1,056,000円、38ミリは1,012,000円、33ミリは836,000円。

ケースに使用されるチタンは「グレード5」です。※当時のモデルはチタンではなくステンレスだったように記憶している

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ムーブメントは自動巻きの「HUB1110 自動巻き」、ただし33ミリのみはクオーツです。

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こちらはクラシック・フュージョン オリジナル「イエローゴールド」。

43ミリは3,091,000円、38ミリは2,629,000円、33ミリは2,288,000円という価格設定です。

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いずれのサイズ、素材でも同様ですが、ケース側面にはややカーブがつけられ、美しいポリッシュ加工がなされています。

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そしてこちらはクラシック・フュージョン オリジナル「ブラックマジック」。

43ミリは1,287,000円、38ミリは1,100,000円、33ミリは935,000円という設定です。

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こういった「真っ黒で時間がわからない」デザインもウブロが流行させたものですが、おそらくは「セレブは時間なんで気にしない」ということをアピールしたかったのかもしれませんね。

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クラシック・フュージョン オリジナルのプロモーション動画はこちら

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参照:HUBLOT

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