タグ・ホイヤーが「F1 モナコGP」のタイトルスポンサーに就任、同GPは「フォーミュラ1 タグ・ホイヤー グランプリ・ドゥ・モナコ」へ。おそらく限定モデルが登場しそうな予感

Image：TAG HEUER

｜　タグ・ホイヤーは急速にF1との距離を縮めている　｜

今後はさらにF1との結びつきを強めることになるだろう

さて、先日は「F1との（公式タイムキーパーとしての）パートナーシップ契約」締結を発表したタグ・ホイヤーですが、今回は「モナコGPのタイトルスポンサー（冠スポンサー）」に就任し、今年のモナコグランプリが「フォーミュラ1 タグ・ホイヤー グランプリ・ドゥ・モナコ」という名称にて開催されることになったと発表。

タグ・ホイヤーは様々な分野と深い関わりがある

なお、タグ・ホイヤーは「海、空、陸」それぞれと深い関わりを持つブランドではあるものの、特に陸上におけるモータースポーツとの関係性が強く、「カレラ」「モナコ」「モンツァ」「フォーミュラ1」といったレースを強く想起させるラインアップを持ち、過去にはアイルトン・セナとのコラボレーションモデルを発売したことも。

近年だと「カレラ」つながりでポルシェとの提携を行い、2016年からはオラクル・レッドブル・レーシングともパートナーシップ関係にありますが（クリスチャン・ホーナーがレースではじめて得た賞金で購入したものがタグ・ホイヤー・モンツァであった）、腕時計メーカーの中ではもっともモータースポーツ、そしてF1に近いポジションに位置しているとも言えそうです。

Image：TAG HEUER

その中でも「モナコ」は格別である

そしてF1グランプリにおける「モナコ」は非常に特別なコースとして知られ、初開催は1929年（毎年開催は1955年から）。

市街地（一般道）をコースとして使用するために「見通しが悪く」「狭く」、F1ドライバーにとっても度量と技量が試されるコースだけに「モータースポーツにおける三大レース」として数えられています。

そして腕時計の方のモナコににもいくつかのストーリーがあり、（なぜ四角なのかは定かではないものの）この四角いケースが強い排他性を演出していることは間違いなく、モナコがここまで有名になったのも「四角だから」。

Image：TAG HEUER

この腕時計が広く知られるようになったのは映画「栄光のル・マン」だとされますが、ここでスティーブ・マックイーンは当初からモナコを着用しようと考えていたわけではなく、たまたま撮影時にインストラクターが身につけていた「モナコ」を目にし、そこで自身も着用することにしたのだと言われます。

そして現代においてはマックス・フェルスタッペンが「幸運のお守り」として、身につけていることでも知られており、2024年にはタグ・ホイヤーがマックス・フェルスタッペンに特別なモナコを進呈したことも。

Image：TAG HEUER

これら様々なストーリーによってモナコは「ほかの腕時計とは一線を画する」特別な存在となっているわけですが、それだけにタグ・ホイヤーが「モナコGP」のタイトルスポンサーに就任したことは必然であったのかもしれませんね。

さらにいうなれば、現在タグ・ホイヤーはルイ・ヴィトンを筆頭とするLVMHグループに所属しており、そしてこのルイ・ヴィトンは「トロフィー」「トロフィーケース」等の提供によりF1との距離を縮めているほか、同じく傘下にあるディオールやブルガリもまた（グランツーリスモやルイス・ハミルトンを通じて）モータースポーツへの関与を深めていて、「グループ全体で」この分野との関わりを強化しているように思えます。

合わせて読みたい、タグ・ホイヤー関連投稿

 参照：TAG HEUER