お騒がせセレブ、ラポ・エルカーン氏が所有していたフェラーリ458イタリアがRMサザビーズ開催のオークションに登場予定。
見ての通り迷彩柄にラッピングされ、ブレーキキャリパーもグリーンに、フロントフェンダー上のエンブレムはピースマークへと置き換えられるなど細かいところにまで手が入っているのが特徴。
ちなみにこの車両はラポ・エルカーン氏によって7年前に新車で購入され、その後同氏によってカスタム。
2016年にカンヌ映画祭と同時開催されたチャリティーオークションではラポ・エルカーン氏がこの458イタリアを出品し、1億2000万円の価格で落札されていますが、その際の落札者が今回オークションへ出品している、というのがおおよその流れ。
なおヘッドカバーもカモフラージュ柄。
カーボンはクリアグリーンのように見えますね。
内装は迷彩+ブラウンレザー。
なお、今回は4500万円程度で落札されるのではといわれるものの、これはフェラーリの最新かつフラッグシップモデルである812スーパーファストすら越える価格となっています。
ラポ・エルカーン氏はフィアット創業者、ジャンニ・アリエッリ氏の孫にあたり、フィアットでは現行フィアット500を発売にまで導いたり、ファッションブランド「ハイドロゲン」とのコラボにてフィアットなど各ブランドを(イタリアだけではなく世界中において)一般に浸透させたり、とそれなりの実力者。
ただし私生活は結構スキャンダラスで、先日もドラッグパーティー中にお金がなくなり、お金を持って来させようと「自作自演で」狂言誘拐をでっち上げ。
不起訴処分にはなっているものの、かなりな騒ぎとなりましたね。
そのほか同氏はこういった事件を起こしたにもかかわらずBMWにコラボレーションの相手として選ばれたり、とかなり不思議な面もあり(普通に考えるとトラブルメーカーを選ぶのはブランドイメージ的にはよろしくない)、欧州においては相当な影響力がある人物なのかもしれません。
現在ラポ・エルカーン氏はフェラーリの役員に名を連ねており(フェラーリの最大株主はフィアット創業者一族)、ゆくゆくはフェラーリ社長になる、とも言われる存在。
数々のトラブルを見ると「大丈夫か」とは思うものの、ビジネス手腕は確かなようなので(ただしファッションブランド、”イタリア・インディペンデント”は赤字続き)、今後の活躍にしたいところですね。
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