マニアに人気の高い「AMC ジャヴェリン」をイマ風にカスタム
SEMAショーに出展された、かっこいいカスタムカー「Defiant!(デフィアント)」。※ビックリマークまでが名前
これは1972年製のAMCジャベリン(ジャヴェリン)AMXをベースにしたものですが、この「ジャヴェリン」はアメリカではコレクターの間で人気の高い車。
「アメリカンマッスル」とまでは行かないまでも、ある程度パワフルなスポーツカー「ポニーカー」に属する車で、当時トランザムやマスタング、カマロに対抗するために投入されたモデルです。
AMCはジープを作っていた会社でもある
なお、製造会社であるAMC(アメリカン・モーターズ・カンパニー)は1954年創業。
比較的コンパクトな車を得意としていてデザイン力に定評があり、一時期は「ジープ」を買収するなど力のあったメーカー(ボンドカーに採用されたこともある)。
その後は軍用車「ハマー」を生産するAMゼネラルを分社化し、1987年にクライスラーに吸収されることになりますが、その後クライスラー内で利益には貢献できず、あえなくブランドそのものが消滅することに。
「ジャヴェリン」はそのなかでも「最も人気のあった」モデルとも言えますが、さらに1972-1974年に生産された「AMX」は最もコレクターに評価されていて、オークションでも常に高値をつける、と言われます。
エンジンやドライブトレーン、足回りも最新に
今回のジャヴェリンDefiant!ですが、エンジンはクライスラー製の6.2リッターV8「ヘルキャット」を搭載。
さらにスーパーチャージャーを搭載することで1036馬力を発生するとのこと。
もちろんトランスミッションも強化版へと換装され、プロペラシャフトはカーボン製を採用するなど、見た目だけではなく「走り」も追求した仕様になっているのが特徴。
さらにはフロントアクスルを15センチ前に移動させてホイールベースを延長し(V8エンジン搭載のため?)、車体前半分を作り変えることとなっています。
同時にリアサスペンションも4リンク式にアップデートされるなど、まさに「最新」のパーツが与えられた車だと言えそう。
全体的にはレトロなシルエットですが、イマっぽいフロントスポイラーやリアディフューザー、そしてホイールや扁平タイヤなど、機能だけではなく外観にも最新の意匠を取り入れているのがイイですね。
この車両は「リング兄弟」によってカスタムされたそうですが、心から車を愛していることがわかるカスタムカーだと思います。