これまでのF1マシンにおける落札記録を更新
2001年にミハエル・シューマッハ氏がドライブし、自身4度目の優勝を飾ったF1マシン、「フェラーリF2001」がオークションに登場。
その落札価格は予想での「最高5億5000万円」を超えて約8億5000万円で落札されることに。
これは近代のF1マシンとしてはずば抜けて高価な額で、もちろん「最高記録」。
※これまでの記録もやはりミハエル・シューマッハ氏の乗ったフェラーリF2004で、2005年に3億6000万円で落札
2001年はF1にとって記憶に残る年だった
2001年はミハエル・シューマッハが圧倒的な強さを見せた年でもあり、9勝と11のポールポジションを記録。
その年のF1グランプリ全戦終了を待たず、4戦を残した13戦目でワールドチャンピオンを決め、しかも二位のデビッド・クルサード(マクラーレン)に倍ほどのポイント差でフィニッシュ、という結果を残しています。
F2001の特徴はノーズ先端が下がり、フロントウイング左右が上がっている形状(その年から変更されたレギュレーションに起因)。
スペックは下記の通りとなっています。
エンジン:V10 2998cc
ブレーキ:ブレンボ
ホイール:BBS
タイヤ:ブリジストン
トランスミッション:7速セミオートマティック
重量:650キロ
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Motor1にて、ミハエル・シューマッハ氏がドライブしたF1マシンの紹介が。
1991年のジョーダンからメルセデスW03まで、そのリザルトともに記載されています。
なおドライブしたF1マシンは20台ですが、そのうち11台がフェラーリ。
確かにミハエル・シューマッハ氏というと「赤いレーシングスーツ」のイメージが強いように思います。
こうやって1991年から2012年までのF1マシンを並べてみるとその形状の変化にも驚かされますが、やはり2011年からのハイノーズはちょっと違和感があります。
なお現在のF1は人気が下降中で、それは見た目が良くないとかエンジン音がイマイチとか言いますが、ぼくはF1が面白くなくなったのは「規制だらけ」になったからだと思うんですよね。
昔のF1はファンカーやアクティブサス、6輪マシンなどトンデモメカが出てきて、なんとか他チームの優位に立とうとする努力が目に見えたと思います。
ですが今は「規制ありき」で、技術の革新よりも「どう規制をかいくぐるか」が主眼になってしまい、技術革新や目に見える楽しさを妨げていると考えるのです。
規制というのは文字どおり何かを制限するものであり、何かを制限するとそこから先の発展やチャレンジがなくなってしまうと考えており、今のF1は「規制の結果、ファンの楽しみすら制限してしまった」と言えるでしょう。
ビジネスでも同じですが、ベンチャーが伸びるのは最初の「何でもあり」の頃であり、社員が増えて規則が増えると何もできなくなって成長が鈍化するようになり、果ては「規則のために仕事をする」ようになると考えるわけです。
F1の規制にはお金がかかりすぎて下位チームが競争に参加できなくなることを懸念したものではありますが、それが上位チームの発展を妨げていることになります。
例えば学校のスポーツで言うと、クラスにスポーツ万能で身体能力がずば抜けている生徒がいたとして、先生がその生徒に「他の生徒が活躍できないから一生懸命やるな」と言うようなもので、どのみちF1はお金がかかるスポーツなので、安全性を確保した上で「何でもあり」にしたほうが面白いんじゃないかと思うのですね。