予想落札価格は最高で3000万円。変態カー需要健在ナリ
フォードRS200エボリューション(1986年製)がオークションに登場予定。
見ただけでわかる「80年代のグループBラリーカー(ホモロゲーション取得用)」、つまり変態カーですが、このRS200エボリューションは生産台数24台のみという、変態車の中でもかなりの上位にある車。
12年間、加速性能においてギネス記録を持っていた
エンジンは2.1リッターターボ(600馬力!)、もちろんルノーやプジョーよろしく「ミドシップマウント」。
ただフォードは同じく1980年代に「フォード・シエラ・コスワース」をリリースしており、しかしこちらは「フロントエンジン」。
つまりミドシップのフォード製マシン(しかもナンバー取得可能)はかなり珍しいと思われます。
フォードRS200はシエラのように市販モデルを改造したものではなく、もともとが「グループB規定に沿って設計された」車で、もともとこの「ミドシップレイアウト」をもつ4WD。
レースのためだけに作られ市販されたという意味では「ランチア・ストラトス」に近いものがありますね。
構造はアルミハニカムモノコック、サブフレームはスチール製のパイプ構造、エンジンはドライサンプ、ボディパネルはFRPという「反則スペック」の塊のような車で、エンジンパワーは「通常モデル」では250/300/350/450/500馬力が存在。
重量は1180キロ、4WDですが重量配分適正化のためにトランスミッションを「フロント」に持つ、世にも珍しい「トランスアクスル4WD」を採用しています。
ボディデザインはカロッツェリア・ギア、ボディパネルの製造はアストンマーティン。
そのパフォーマンスは強烈で、このRS200エボリューションの0-100キロ加速は3秒。
2リッター、しかも1986年の車がランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテやフェラーリ488GTBと同等の加速性能を持っているということで、12年間も加速におけるギネス記録を持っていた車でもあります。
なおショックアブソーバーは前後ともツイン。
内装はレーシングカーそのもの。
ルーフ上のエアインテークがさらに「変態っぽい」感じですね。
なおケン・ブロックもフォードRS200を自身の「ドリームカー」と語っており、そうとうな入れ込みようを見せている車でもあります。
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