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ジャガーが1957年当時「作り残した」25台のD-Typeを生産すると発表。当時の技術と製法で正確に再現

2018/02/13

| ジャガーがXKSSに続きD-Typeも追加生産 |

ジャガーがル・マンで活躍したD-Type(Dタイプ)を当時のスペックのまま25台のみ作る、と発表。
2014年にも「1954年に25台を作るはずだったものの、工場の火事によって16台しか製造されなかった」ジャガーXKSSの”残り”9台を製造するというプロジェクトがありましたが、今回もそれと同じように「当時作ることができなかった」25台を製造して世に送り出すというものです。

ロングノーズ、ショートノーズを選択可能

今回そのプロトタイプがパリで開催されたサロン・レトロモービルに登場していますが、購入者は当時のD-Type同様にロングノーズとショートノーズを選択可能。

生産を担当するのは同社のクラシックモデルのレストアを担当する「ジャガー・ランドローバー・クラシック」で、XKSS生産時の設備をそのまま使用するものと思われるものの、もちろん当時の技術者は残っておらず、XKSS製造にあたってもジャガーは当時の資料を頼りに治具を一から生産した、とされています。
当然ながらすでに購入できる人は決まっていると思われ、これも「いくらお金があったとしても購入できない」車の一つですね。

なおジャガーD-Typeはルマンでの優勝も手伝い、取引金額が最も高価なジャガーとしても知られ、最近だと25億円ほどで落札されたものも。
ルマンでの優勝は1955、1956、1957年で、ジャガーはD-Typeを都合100台製造する予定であったものの実際の生産は75台のみにとどまっています。
その理由としてはジャガーXKSSと同じく「工場の火災」。
ジャガーXKSSはジャガーD-Typeのロードゴーイングバージョンであり、生産設備はもちろんパーツの多くを共有していたのでしょうね。

ジャガーD-Typeの登場そのものは1954年で、この年もルマンに参戦しながら優勝を逃すも「区間速度最高記録」を樹立。
翌年から快進撃を続けるものの1957年の火事にて生産ができなくなりますが、もしも生産が継続していたならば、あと数年は「連勝記録」を伸ばしたかもしれません。

ボディ構造は当時としては珍しいモノコックで、運転席後部にフィンがあるのが特徴(全ての個体に装備されているわけではない。直進安定性向上を狙ったもの)。

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