| メルセデスAMGはポルシェを執拗にマーク |
英国Autocarが「メルセデスAMGはポルシェ・ケイマンの対抗馬を開発中」と報道。
実際のところしばらく前にも同様の報道があり、その際は「次期メルセデス・ベンツSLC(旧SLK)と共同で開発」とも報じられています。
なおメルセデス・ベンツとメルセデスAMGとはこれまでにないほどその関係が緊密になっており、たとえば新型メルセデス・ベンツCLSとメルセデスAMG GT 4ドアと多くを共有し、新型メルセデス・ベンツGクラスのフロントサスペンションもAMGの設計、といった感じ。
次期SLCと共同開発を行なったAMGモデルでポルシェ・ケイマンを追撃
さらには新型メルセデス・ベンツSLもAMGとの共同開発となる見込みで、そうなれば次期SLCもAMGとの共同プロジェクトとなるというのは「さもありそう」。
現在スポーツクーペは「冬の時代」に突入しており、「トヨタとスバル(86とBRZ)」「トヨタとBMW(スープラとZ4)」といった関係を見てもわかるとおり、各メーカー単独の開発では採算が取れず、異なるメーカーですら手を取り合う場合も。
であれば同じグループ内のメルセデス・ベンツとメルセデスAMGとがタッグを組まない方が不自然で、やはり次期メルセデス・ベンツSLCはAMGとの共同開発となり、AMG版がすなわちポルシェ・ケイマンのライバルになるとも考えられます。
なおポルシェとメルセデス・ベンツは本社が近く、昔からお互い助け合う関係でもあり、最近だとお互いの博物館にて「どっちか片方に行ったら、もう片方も割引き」というキャンペーンを展開。
にもかかわらずメルセデス・ベンツはポルシェを直接のターゲットとして製品を投入する傾向にあり、メルセデスAMG GTはポルシェ911、メルセデスAMG GT 4ドアクーペはポルシェ・パナメーラを狙い撃ち。
次はコンパクトスポーツでポルシェ・ケイマンを射程に収めるということになりますが、ここまで「露骨」なのはトヨタが執拗にホンダのヒット商品を追い落とそうとするのにもよく似ています。
おそらく今後はポルシェ・パナメーラを意識したモデルや、ミッションEを狙ったモデルが(メルセデスAMGから)登場してくるのだと思いますが、まだまだ仁義なき戦いは続きそうですね。
あわせて読みたい関連投稿
【動画】意外と近いスペックを持つメルセデスAMG E63 Sとポルシェ・パナメーラ・スポーツツーリスモを競争させてみた
メルセデス「4ドアAMG GTクーペ」発表。ポルシェ・パナメーラを上回る性能で反撃開始