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「あの」イズデラがまさかの新車発表!ガルウイング+804馬力のスーパーEV「コメンタドーレGT」

2018/04/24

| まだ存続していたこと自体が驚き |

あのイズデラが北京モーターショーにて、「Commendatore GT」を発表。
「Commendatore」は指揮官という意味のイタリア語で、「コメンダトーレ」が日本語表記だと近そう。※村上春樹の「騎士団長殺し」の英語タイトルは「Killing Commendatore」
現在このクルマに関する詳細は公開されておらず、わかっているのはボディサイズやバッテリー性能くらいで、全長4920ミリ、全幅1950ミリ、全高1290ミリ。

今のイズデラは中国資本?

なおドアはデロリアンのような「ガルウイング」で、明るい色調の2トーンレザー、巨大な液晶ディスプレイ、そしてタッチ式のインターフェースを見て取ることができます。
ステアリングホイールのスポーク部、加えてセンターマークとしてメタルパーツが使用されているようですね。

なお、この「コメンタドーレGT」はエレクトリックビークル(EV)で、105kWhのバッテリーパックに2つのモーターを装備。
駆動方式は4WDとなり、システム合計出力は804馬力。
車体重量は1750キロとEVにしてはまだ軽く、0-100キロ加速は3.7秒、と公表されています。

一回の充電あたり走行可能距離は500キロ、充電時間は35分でバッテリー容量の80%までチャージできる、とのこと。

イズデラって何?

「イズデラ」と聞いてもほとんどの人が「なにそれ?」となるかと思うので、ここで少し解説を。
イズデラ「ISDERA」は「Ingenieurbüro für Styling, DEsign und Racing」の略で、メルセデス・ベンツのエンジニアであるエーベルハルト・シュルツ氏が(1984年くらいに)設立した会社。

設立の目的としては、当時メルセデス・ベンツにてエーベルハルト・シュルツ氏が中心となって開発した「CW311」が市販されないと決定されたために「じゃあ自分で販売するから」というもの。
会社設立後はメルセデス・ベンツの許可を得て、このCW311を「イズデラ・インペレーター108i」として20-30台程度販売したと言われ、その後にも「イズデラ・コメンタドーレ112i」を発表(これについては、ほとんど情報がない)。



↓こちらがイズデラ・インペレーター。メルセデス・ベンツのスリーポインテッドスターがイズデラの鳥マークに置き換えられているものもある

その後イズデラに関しては全く話が出なかったものの、ここへきて「まさか」の新車発表。
ただし発表の場が「中国」であるということを考えると、中国の資本が入ったのか、会社そのものが中国企業に買収されてしまったのかもしれません。

あまりに「ご無沙汰」だったので、今回の「イズデラ」は以前のものと別会社かとも考えたのですが、「ISDERA」自体が造語であることや、今回の「コメンタドーレGT」に装着される「鳥」エンブレムが以前のイズデラと同じところ、そしてこれまでのイズデラのクルマ全てが「ガルウイング」ドアを持つことを考えると、「以前と同一」の会社もしくはブランドだと言えそう。

なお、今回SUVも画像に写っていて(「EX5 PRO」とある)、これも中国が好きそうなボディ形状であり、やはり「中国との関係がある」と考えるのが妥当のようですね。※これについても情報はない

ちなみに「しばらく名前を聞かなかった自動車メーカーやブランド」が知らないうちに中国で新車発表を行っていた、というのは意外とよくあるパターンのように思います。
「サリーン」もいつの間にか中国資本となっていて、これに驚かされたのは記憶に新しいところですね。

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