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一体どういった神経?ベンツの中国提携先がG 63 AMG 6×6をコピーしモーターショーに展示

2018/04/24

| どこをどう間違えばこんな悪魔の所業が? |

以前に北京汽車がメルセデス・ベンツGクラスの内装をコピーしたBJ80のリニューアル版を発表と報じられましたが、今回はなんとその北京汽車がメルセデス・ベンツG 63 AMG 6×6をコピー。※メルセデス・ベンツが許可したとは考えにくい
そして問題は、「北京汽車はメルセデス・ベンツの中国における合弁相手」、つまり身内。
現在中国では、現地で「外資100%」の子会社を作ることは許されず、外国企業が中国で活動を行うための会社を設立するには「株式(資本)50%以上を中国企業に持たせる必要がある」わけですね。

中国側の立場は圧倒的優位にある?

これ(合弁)は欧米から批判の的となっており、その理由としては当然、自社の技術が中国企業へと流れるから。
実際に中国の自動車メーカーは、欧米や日本の自動車メーカーから移転させた技術を持って短期間で成長を遂げていますが(直噴エンジンやデュアルクラッチ・トランスミッションも作っている)、今回のように「パートナーシップ関係にある会社の製品をパクる」のはかなり稀。

BMWと提携している長城汽車(GREATWALL)がトヨタをパクったり、フォードとパートナーシップ契約を締結している浙江衆泰控股集団(ZOTYE)がポルシェ・マカンやアウディのSUVをコピーしたり、フォード/スズキ/ミツビシとの合弁を展開する長安汽車(CHANGAN)がレンジローバー・イヴォークを模倣したりという例はあるものの、「提携相手のクルマをパクった」というのは非常にレアケース。

メルセデス・ベンツは泣き寝入りか

なお、この「BJ80 6×6」は北京モーターショーに展示されるとのことで、当然ながらメルセデス・ベンツもそれを知ることに。
そこで両社がどういった対応を取るのかはわからないものの、当然北京汽車は「強気」に出てくることが予想され、メルセデス・ベンツが「折れる」可能性も。
それだけ中国市場は魅力的だということになり(下手に出ざるを得ない)、そしてこういった前例ができてしまうと、ほかの中国メーカーも次々と提携相手のクルマをコピーするようになるかもしれず、「悪しき前例」となるかもしれません。

↓なおこちらはBJ80のインテリア。やはりメルセデス・ベンツGクラスっぽい

中国で訴訟を起こしたとしても、当然メルセデス・ベンツは「アウェーでの戦い」を強いられることになり、判決も中国寄りとなる可能性が大。
実際にレンジローバー・イヴォークのコピー「Landwind X7」に関する裁判でも中国のコピーが勝訴するという結果に終わっており、これを受けてかランドローバーは今から「新型ディフェンダーもコピーされまくるのでは」と心配している、と報じられています。

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