| エレクトリック時代の911はミッションE(タイカン)風に? |
CGアーティスト、Dejan Hristov氏の考えた「エレクトリック時代のポルシェ911」、”911ミッションE”。
その名の通りミッションEコンセプトにインスパイアされたもので、たしかにリアはミッションEコンセプトにそっくり。
911そのものは992世代の後半、つまりフェイスリフトを受けるであろう2022年にプラグインハイブリッドモデルが登場するだろうとポルシェ自身が語っており、その次の世代あたりでは「フルエレクトリック911」が登場する可能性も。
ミッションE(テイカン)は悲運のクルマ?
なおポルシェ・ミッションEコンセプトは「Taycan(タイカン)」と名を変えて市販されることが明らかになっていますが、このテイカンに使用されるプラットフォームは「テイカン1世代で終了」となる可能性が大。
というのも現在ポルシェとアウディは共同して次世代プラットフォームを開発しており、今後投入するEVについて、ポルシェはこの新型プラットフォームを使用すると見られるため。
どのみちテイカンの次期モデルが登場する頃にはソリッドステートバッテリーが実用化されていると思われ、となるとリチウムイオンバッテリー搭載を前提に設計されたテイカンのプラットフォームは「そのまま使用できない」可能性もあり、これ(発売前からその運命が決まっていること)はまだまだ発展途上にあるEVの宿命だとも言えそうですね。
今回のレンダリング「911ミッションE」について、ルックスはかなり「未来的」。
フロントはEVであるためエアを取り込む必要がなく、そのため「グリルレス」。
ヘッドライトは「クワッドLED」が確認できるもののこれもやはり未来志向のデザインで、あわせてドアミラーもカメラへと置き換えられている模様。
リアウインドウはガラスではなくCピラーと一体化したパネルとなっていますが、これは後方確認はカメラで行うことを前提としているためなのかもしれません。
なお、パーツとして「ガラス」はかなり重く、そのガラスをはめこむための「開口部」はボディ剛性を下げることになるので、リアウインドウを廃止して「ボディ一体化」とすることは軽量化や低重心化、剛性アップにとって「理にかなった」手法だと言えそうです。
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