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| ドアミラーの位置がなんか可愛い |
メルセデス・ベンツは実に多種多様なコンセプトカーをリリースしている
メルセデス・ベンツが1991年にフランクフルト・モーターショーにて発表した、V12エンジンをミドシップマウントするスーパーカー、「C112」。
エンジンは6リッターV12で408馬力を発生し、トランスミッションは6速MT。
駆動輪は後輪のみで0-100キロ加速は4.9秒、最高速度は時速300キロというスペックです。
これはコードネームの「C112」が示すとおり「C111」のあとに作られたものですが、C111は1969年から1979年にかけて市販化を検討して実験が繰り返された車両で、「第四世代」まで存在。
その後メルセデス・ベンツはC111の市販を断念し、C112はその後久々の「ミドシップカー」ということになりますね。
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メルセデス・ベンツ「初」がテンコ盛り
C112はC111同様にガルウイングドアを持ち、メルセデス・ベンツとしては「初」となるアクティブサスペンション”アクティブ・ボディ・コントロール”を装備。※アクティブ・ボディ・コントロールは1999年にメルセデス・ベンツCLに搭載
加えて前後にアクティブエアロを装備しており、リアスポイラーはマクラーレン720Sのように「エアブレーキ」としても機能する構造で、こちらはメルセデス・ベンツでは12年後に「SLRマクラーレン」にて実装されることに。
↓大きすぎて空気抵抗を受けると外れそう!
さらには1998年にSクラスに装備されることになるディストロニック(クルーズコントロール)、やはり1999年にCLに採用されたタイヤ・プレッシャー・モニターもC112には採用済み。
メルセデス・ベンツはこれまでにも実に様々な、中には奇抜なコンセプトカーを発表していますが、いずれも10年や20年という長いタームにおいて、それらコンセプトカーに使用された技術が実用化される場合が多く、相当に広い視点で自動車を捉えている会社だと言えそうですね。
↓リアはメルセデス・ベンツ色が濃い
このC112もC111同様に市販化を考えていたものの、何らかの理由でキャンセル。
やはりC111同様に相当数の顧客が「売ってくれ」という申し入れを行っており、メルセデス・ベンツはザウバーと協力してなんとか販売しようと考えたようですが、それでも「どうにもできなかった」ようです。
↓後ろにエンジンがあるメルセデス・ベンツは新鮮
なおV12エンジン採用のミドシップスーパースポーツ、というスパルタン差に比べると内装はかなり「普通」。
ただしランボルギーニ・ディアブロの内装もそこまでエクストリームではないので、この時代のスーパーカーは「こういった雰囲気」がメインストリームだったのかもしれませんね。
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