| GRスーパースポーツは性能、価格ともにハイパー |
トヨタ・オーストラリアのスポークスパーソン、オーランド・ロドリゲス氏が「GRスーパースポーツ・コンセプト」の市販化についてちょっとだけ情報を公開。
これによると「パフォーマンスはハイパーカーレベルだが、価格もハイパー」とのこと。
以前にトヨタはこの「GRスーパースポーツコンセプト」を市販すると明言し、価格は「1億円」と述べているので、今回の発言とは内容が一致していることになりますね。
ただ、ぼくが思うのは「おそらく1億円じゃ無理だろうな」ということ。
というのも、トヨタが発表したGRスーパースポーツ・コンセプトの内容を見ると、完全にル・マンで優勝した「トヨタTS050ハイブリッド」とパッケージングやスペックが一致。
ル・マン優勝車両は1億円では買えない
加えてトヨタはGRスーパースポーツ・コンセプトについて、「市販車の性能に磨きをかけた」のではなく、「レーシングカーを市販するという考え方」だと述べており(つまり生粋のレーシングカー)、そして販売台数が20台だと言われることを考えるに「まず1億円ではモトが取れない」。
カーボン製シャシーにレース用サスペンションにブレーキシステム、そして2400ccながら730馬力程度を絞り出すハイチューンエンジン、これまたレース用のハイブリッドシステム「THS-R」が1億円で提供できるとは思えず、よって1億円を大きく超えるか、もしくはトヨタが赤字を負担して「1億円で売るか」。
エンジン:V型6気筒直噴ツインターボ
エンジン排気量:2,400cc
出力:735kW/1000ps(エンジン+ハイブリッドモーター)
ハイブリッドシステム:トヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)
ホイールサイズ:F18×13J R18×13J
タイヤサイズ:F330/710R18 R330/710R18
GRスポーツコンセプトを構成するパーツはTS050同様、この時点で「バランスが取れている」ことになり、どれかを「通常の市販車と同じレベル」に落とすことは逆に難しく、よって「このままのスペックで、非常に高額な車両になる」可能性が高い、と考えています。