| ポルシェのレアモデル対決がここに実現 |
カーイベントにて、ポルシェ911 GT1ストリートバージョンとカレラGTとが加速競争を行う様子が動画で公開に。
911GT1ストリートバージョンはその名の通り、ポルシェの純然たるレーシングカー「GT1」を公道走行可能な仕様へとコンバートしたもの。
GT1そのものは、当時の現役モデルである993世代の911をベースに「LM-GT1」規定のレーシングカーに仕立て上げており、初期モデルは993のリアセクションをぶった切って車体後部をスペースフレームにて作り替え、ミドシップ化したという構造を持っています(後にフロントセクションも作り替えられている)。
この「GT1」がレースに参加するためのホモロゲーション取得用として作られたものが911GT1ストリートバージョンということになりますが、生産台数は21台もしくは25台、といわれます。
ポルシェ911GT1は「もっともレアな」ポルシェの一台
エンジンは3.2リッター・フラットシックス、そしてツインターボ。
出力は537馬力、それに対して車体重量はわずか1150キロ。
0-100キロ加速は3.6秒、最高速度は315km/h、と公表されています。
公道走行可能なポルシェとしては「もっとも希少」と言って良い一台であり、実際にこうやって乗る人、さらに加速競争に持ち出すオーナーは非常に稀。
これまでも何度か911GT1で走行するオーナーの動画が公開されていますが(レーシングバージョンの911 GT1を公道走行可能な仕様にコンバートした人もいる)、今回登場したダークブルーの911GT1は様々なイベントに参加し、その姿のみならず豪快な加速やサウンドを披露しているようですね。
カレラGTもレアなポルシェのひとつ
なお、カレラGTも「もともとはレーシングカー」として生産されるべきだったクルマ。
レーシングカーとして計画されるも参加するレースがなくなってしまい、しかし開発費をペイするために市販モデルに転用された、という背景を持ちます。
よって911GT1のように「市販車をレーシングカーに転用した」のと全く逆の「レーシングカーを市販車に転用した」というクルマであり、そのためにレーシングカーとして設計されたカーボンモノコックシャシーやサスペンションを持つクルマ。
そのため乗り心地含め操作系など「すべてがハード」で、そのためか生産予定が1500台であったものの、1270台にて生産が終了することとなっています。
なおエンジンは5.7リッターV10、出力は612馬力、0-100キロ加速は3.3秒、というスペック。
↓なんと911GT1、カレラGT、918スパイダーが揃って走行
イベントにはめったに見ることができないレアカーが多数登場しており、メルセデスSLRマクラーレン「スターリング・モス」の姿も。
この911GT1はカレラGTのほか、911GT2RSほか、さまざまなモデルと闘いを繰り広げています。
生産が1996年あたりということを考えると驚異的な耐久性を誇っており、「さすがはポルシェ」という感じですね。
それでは動画を見てみよう
こちらがレアカーが続々登場する動画、「Porsche 911 GT1 Strassenversion Goes DRAG RACING! - Start Up & Full Throttle Accelerations!」。