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アストンマーティンがヴァルキリーに使用される「1013馬力」エンジンを公開。自然吸気では自動車史上最高の出力を誇るユニットを見てみよう

コスワース製V12エンジンは質実剛健

アストンマーティンが公式にて、ヴァルキリーに採用されるV12エンジンを公開。
これはウワサどおり6.5リッターV12、そして1013馬力を発生するという超高性能エンジンです。
なお許容回転数は11,100回転で、リッターあたりの出力は155.9馬力をマークし、おそらく自然吸気エンジンとしては「自動車史上、もっとも高い出力を誇るユニット」。
開発自体はコスワースとの共同によって行われていますが、そのコスワースが「うっかり」スペックを漏らしたこともありましたね。

https://intensive911.com/?p=162390

飾り気のなさがその実力を物語る

なお、同じように「超高性能型エンジン」を積むクルマとしては、おそらく来年には正式発表されるであろう「SSCトゥアタラ」に積まれる5.9リッターV8ツインターボエンジンがあり、こちらの出力は1350馬力。
つい先ごろエンジンの画像と動画が公開されていますが、「芸術品のように美しい外観を持つ」のが特徴です。

一方でアストンマーティンが公開したエンジンは「飾りっ気のない、どこからどう見てもエンジンそのもの」なユニット。
美しい装飾や加工は見られず、これは「アメリカとイギリスとの違い」とも言えそうですが(アメリカ人はエンジンやシャシー裏の美しさにまでこだわる傾向がある)、なによりアストンマーティンが「ヴァルキリーのトッププライオリティはパフォーマンスであり、装飾ではない」と捉えているためなのでしょうね。

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実際のところ「ヴァルキリーのエンジンは数ミリグラムしか無い」ともコメントされており、「飾りなどいらん。速ければそれでいい」ということなのかもしれません。

こちらはコンロッド。
チタン製の削りだしで、「F1スペック」とのこと。

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エキゾーストマニホールド(おそらくチタン製)にはヒートシールド。

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横にあるバルブのようなものは何?

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こちらは出力軸。
エンジンは「最小サイズ、最高の強度」を標榜して設計され、エンジン単体での重量はわずか206キロ。

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カーボン製のカバーには「ASTON MARTIN」のロゴが入るものの、これは軽量性を優先したためか「プリント」。

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なお、アストンマーティンはヴァルキリーについて、「出力は1145馬力になる」と述べていますが、それには132馬力が足りない状態。
不足分はモーターにて補われると思われるものの、それについてもまだ不明。
ハイブリッドシステムが採用されるのであれば、おそらくは熱回生となりそうですね。

アストンマーティンは動画でもエンジンを紹介している

そして今回アストンマーティンは画像のみではなく、動画においてもそのエンジンを紹介しています。
こちらがアストンマーティンの公式動画、「Aston Martin Valkyrie - V12 Cosworth engine」。

一方こちらはカーフェクションによる動画、「Hear The Future Of The Supercar At 11,000rpm: The Aston Martin Valkyrie's V12」。
アストンマーティンの動画よりも長く、そしてより踏み込んだ内容となっており、アストンマーティンはメディアを招待してエンジンを披露したようですね。
動画では実際にエンジンを高回転まで稼働させており、その高い精度が音からも伝わってくるように思います。

VIA:AstonMartin

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