最新の理論を取り入れ冷却効果と空力性能をアップ
ホイールメーカー、Ronal(ロナール)が50周年を記念し「R50エアロ」ホイールの新型をリリース。
ロナールはドイツのホイールメーカーで1969年にレーシングドライバーのカール・ワイス氏が創業。
その後1978年には自社工場をオープンさせ、2007年にはスピードライン(ランボルギーニにもホイールを供給している)を買収し、さらに2012年には台湾のフルチャンプを買収するなどその業容を拡大しています。
そして2013年にはオーストラリアの「カーボンレボリューション」を傘下に収めてカーボンホイールの製造にも乗り出していますが、このカーボンレボリューションはフェラーリ488ピスタ向けのカーボンホイールを供給していることでも知られます。
さらにロナールはアウディやアルピナなどにもホイールを供給していることでも知られるものの、ぼくにとってのロナールはやはり例の「くまちゃん」ホイールを製造しているメーカー。
テディベア状のデザインが再現されるという「まさか」のデザインで、このホイールを製造している会社がフェラーリ488ピスタのカーボンホイールを作っている、というのは紛れもない事実であります。
それはともかくとして今回のR50ホイールですが、これはかつてのデザインを現代風にリニューアルしたもの。
タービン風のフィンはブレーキの熱を放出し、中央のディッシュ形状はエアロダイナミクスの向上に寄与するとされていて、こんな感じで現代の車にもいい感じでマッチしています。
ディッシュホイールは復活の傾向にある?
なお、こういったディッシュ形状は1980〜1990年代にかけて流行しましたが、昨年あたりから「復活」の兆しあり。
その先陣を切ったのはブラバスで、まさにバブル期のチューナー全盛期っぽいデザインを復刻しています。
なお、ぼくはディッシュ形状を持つホイールが大好きなので、こういった傾向は大歓迎。
さらにはメルセデスAMG自身も「AMG GT 4ドアクーペ」にてディッシュホイールを装着するなど、ここへきて急激にディッシュ風デザインが急増中。
この理由は定かではありませんが、流行が一巡したことや、「エアロ効果」を重要視した結果なのかもしれません。
たとえばマクラーレン・スピードテールも空力を考慮して「エアロカバー」をホイールに装着していますが、ちょうどこれと同じような意図ですね。
なお、新型メルセデス・ベンツAクラスのホイールは(中央ではなく)リム側の方が「平面」となっていますが、これもやはり空力を考慮したものだと思われます。