| 新型メルセデス・ベンツ Aクラスは確実にセグメントを超えた質感を持っている |
さて、メルセデス・ミー大阪に展示されている新型Aクラスを早速チェック。
第一印象としては「もうAクラスに見えない」というもの。
それはサイズにという面ではなく「質感」「デザイン」という観点からで、実際のところサイズとしては全長4419ミリ/全幅1790ミリ/全高1423ミリ、と依然としてコンパクト。
しかしながらグリルやヘッドライト、テールランプといった部分は上位モデルと同様のデザインや構造が与えられており、文字通り「クラスを超えた」というイメージです。
確実に上位モデルを食いそうなコストパフォーマンス
日本に導入されるメルセデス・ベンツAクラスは「初年度限定モデル」のA180エディション1(479万円)のほか、レギュラーモデルとしてはA180(322万円)、A180 Style(362万円)。
見たところ展示車は「オプションてんこ盛り」な仕様のようですが、このクルマが322万円から購入できる、というのは驚きです。
全体的な印象は「フラッシュサーフェス」。
各パーツの段差が小さく、かつチリもしっかり合っているために高い質感を感じさせるようですね。
ただ、オフィシャルフォトを見ていると「段差がなく、マヨネーズのボトルみたいにツルっとしている」という印象を受けたものの、実際にはプレスラインがいくつか見られ、特にメタリックカラーだと光の反射によってけっこう複雑な表情を見せてくれます。
ドアミラーは新デザインの「丸型」。
リアディフューザーは実際にちゃんと機能する本格派。
この辺りは走行性能というよりは、燃費性能を向上させるためにエアロダイナミクスを磨いたのかもしれませんね。
フロントバンパーサイドから入ったエアはスリットを抜けてバンパーサイドへと排出。
ここからちゃんとエアが出てくる構造です。
リアはかなり「丸っこい」印象。
メルセデス・ベンツとしてはかなり新しい、と感じます。
テールランプは透過式LED。
これも上位モデル同様の構造を持っていて、エントリーモデルだからという安っぽさは微塵もナシ。
ヘッドライトも同様に上位モデル譲りのデザインと構造。
ダイヤモンドグリルはけっこう高級感があり、かつ上品なイメージ。
AMGホイールは独特なデザイン。
AMGは最近「ディッシュ」っぽいホイールを採用する傾向にあり、これもエアロダイナミクスを考慮した結果かのかもしれない、と思います。
新型メルセデス・ベンツAクラスのインテリアはこうなっている
ワイドで巨大なディスプレイ。
まさかAクラスにこれが装備されるとは、という感じ。
エアコン吹き出し口はジェットデザイン(動かした時のヌルっとした感触がクセになりそう)。
もちろん内部はLEDにて発光し、アンビエント照明も内蔵されています。
センターコンソールにはタッチパッド。
物理スイッチは影を潜め、基本的な操作はタッチ式となっていて未来的な印象があり、金属調の仕上げを持つパーツやピアノブラックのパーツも高いレベルの仕上げを持っているようです。
ここだけ見るとEクラスといっても通用しそう。
ステアリングホイールにはSクラス同様のマルチファンクションステアリングホイールが採用されていますね。
正直どこまでは標準装備で、どこからがオプションなのかは不明ではあるものの、たとえオプション装備だとしてもここまでの仕様をAクラスが持つようになれば、人によっては「Cクラスは不要」と思えるのかも。
外装だとヘッドライトやテールランプ、インテリアだとインフォテイメントシステムやステアリングホイールなどのインターフェースといった部分、「つまり目に見えるところ、手に触れるところ」は最新かつ最高品質だと言ってよく、「上下関係を重んじる(上下で共通性を持たせてこなかった)」メルセデス・ベンツらしくないのが最新Aクラス。
上位クラスとの差別化というと「エンジン」「足回り」「プラットフォーム」ということになりそうですが、それらは普通に走っていて明確に差が出るものではなく、この新型Aクラスはほかメーカーのコンパクトモデルに対して圧倒的優位性を持つのと同様、メルセデス・ベンツのほかモデルに対するコストパフォーマンス的優位性があるとも言え、まさに「台風の目」になりそうなクルマでもありますね。
ほかの画像はFacebookのアルバム「メルセデス・ベンツAクラス」に保存中。