「ヴェガ」は”こと座”でもっとも明るい恒星の名
CGデザイナー、グリゴリー・ブーティン氏が「ランボルギーニ・ヴェガ」のレンダリングを公開。
これはアヴェンタドールの後継モデルとして「V12エンジン+ハイブリッド」パワートレーンを持つスーパースポーツという想定です。
スタイルとしては非常に新しく、そしてプロポーションは「テルツォ・ミッレニオ」に近いイメージ。
シルエットは「テルツォ・ミッレニオ」風
なおテルツォ・ミッレニオは発売予定のない「完全なるコンセプトカー」ですが、これはランボルギーニのチーフデザイナーに新しく就任した Mitja Borkner氏 (ポルシェではミッションEなどを手がけた人物)の”初仕事”。
そう考えると、ランボルギーニは新デザイナーのもとで新しいデザインを採用するとも考えられ、今後発売されるモデルが「テルツォ・ミッレニオ風のデザインを持つ」のは自然な流れだと言えそう。
ちなみにランボルギーニはハイブリッドシステムを搭載した初の市販モデル「LB48H」を発売する予定で(すでに内覧会が開催され、完売済みとのこと)、これのスタイルは実際にテルツォ・ミッレニオ風」だとも言われます。
となるとやはり「アヴェンタドール後継モデルはテルツォ・ミッレニオ風になる」のは自然でもあり、この「ランボルギーニ・ヴェガ」も実は現実からそう遠くないのかもしれません。
なお、ヴェガ(VEGA)はこと座の中でもっとも明るい恒星で「織女星(おりひめ)」として知られます。
ランボルギーニの命名法則は基本的に闘牛から採用したものではありますが、ランボルギーニのエンブレム「牛」そのものが創業者であるフェルッチョ・ランボルギーニがおうし座であったことに因んでいるといい、ボディカラーやホイールの名称も「カシオペア」「スコルピウス」等星座に由来しているので、この「ヴェガ」もやはりランボルギーニの現実とは意外に近いのかもですね。
参考までに、ハイブリッドシステムを搭載するランボルギーニのコンセプトカー「アステリオン」も猟犬星座から取った名称であり、それもまたこの「ヴェガ」とのつながりを感じさせます。
そしてこの「ランボルギーニ・ヴェガ」はちゃんとフェンダーに「ガンディーニっぽい」アーチを採用するなど、ランボルギーニの伝統を重視していることもわかり、かなりよく考えられたレンダリングなのかもしれません。
こちらは「トロン」風のカラーリングを持つバージョン。
作者自身も「SFを意識」と述べているので、少なからずトロンをイメージした部分もありそう。
今のところ次世代ランボルギーニが採用するデザインは不明ですが、このレンダリングは、フェイスリフトを受けるウラカンが採用するであろう「横方向のY」をモチーフにしたインテークを取り入れるなど、やはり現実味を帯びた意匠を持ち、「実際にこうなるのでは」と思わせるところも。
フェラーリやマクラーレンは「モータースポーツ」をバックボーンに持ち、そこからのフィードバックによる「目で見てわかるエアロダイナミクス」がデザイン上の一つの特徴であり、しかしランボルギーニとしては(モータースポーツがブランドのコアではないので)そこに拘る必要もなく、いっそのことこういった「SF風」まで行ってしまってもいいかもしれませんね。
VIA: Grigory Butin -Behance