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【動画】フェラーリがF8トリブート最新動画を公開。今までドリフトを押し出さなかったフェラーリが「ドリフト全開」のワケを考える

2019/04/05

フェラーリだけではなく、マクラーレン、ランボルギーニも今や「ドリフト推し」だ

フェラーリが最新モデル「F8トリブート」のプロモーション動画を追加で公開。
これまでにもパフォーマンス、エアロダイナミクス等を紹介する動画がアップされていますが、今回は公道そしてサーキットを実際にぶっ飛ばす内容に。

そしてサーキットにおいては「ドリフト」を見せているものの、フェラーリはこれまでそのクルマづくりにおいて「サーキットでのパフォーマンス」を第一義に掲げ、よってタイムをロスするドリフトをここまで見せたプロモーション動画はなかったんじゃないかとも記憶しています。

なぜ猫も杓子も「ドリフト」推しなのか

なお、この「ドリフト推し」についてはフェラーリだけの現象ではなく、最近だとウラカンのフェイスリフト版「ウラカンEVO」においてもやはりドリフトが見られますが、これもランボルギーニでは「スタビリティ」を重視したがために4WDを採用し、滑らせないことをヨシとしていたことからの変化だと言えそう。※ガヤルドLP550-2バレンチノ・バルボーにという例外はある

そしてポルシェも最新かつエレクトリックモデル「タイカン」のティーザー動画ではドリフト自由自在な様子を披露。

そしてメルセデスAMG A45に至っては「全編ドリフト」。

なお、こういった「ドリフト」を強調するようになったのにはいくつか理由があると思いますが、その一つは「購買層の変化」。

以前までスーパーカーを購入するのは「エンスージアスト」が多く、ドリフトにはほぼ興味がなかったと思われますが、最近では単に目立ちたいだけ(でスーパーカーを買う)という客層がけっこうな割合にのぼってきていて、スーパーカーメーカーもそれに対応する必要が出できたのかもしれません。

加えて、D-1グランプリやケン・ブロックのパフォーマンスが人気化したこと、はたまた映画「ワイルド・スピード」の影響もあるかもしれませんね。

そして、今やスーパーカーは「ストイックに走りを追求するためのもの」でもなく、かつ公道でスピードを追求することが難しくなったため(ダメ。ゼッタイ。)、雰囲気を楽しめるよう、そしてもちろん速く走るためにもドライブモードの変更によって性格を変更できるように設定していますが、ドリフトモードはそれを一歩押し進めたものだとも考えることができます。

つまりはサーキットでなくとも、安全性が担保され、合法な範囲でそのパワーを楽むため「ドリフト許容」セッティングを行うようになってきたということなのかもしれません。

なお、ドリフトモードを最初に搭載したのはフォード・フォーカスRSだったと記憶していますが、これはやはり「ケン・ブロックつながり」なのかも。

その後はメルセデスAMG、BMW Mと続き、マクラーレン720Sもドリフトモードを搭載していることで知られますね。

ただしマクラーレン720Sの場合は、意図的にタイヤを空転させてクルマを傾けるというものではなく、腕のある人がオーバーステアに持ち込んだとき、車両制御システムがどこまで介入を遅らせることができるかという「スピンするまでの角度を制御する」というたぐいだと聞いています(ぼくは試したことがない)。

おそらくはランボルギーニ・ウラカンEVO、フェラーリF8トリブートも「誰でも簡単にドリフトできる」ものではなく、マクラーレン720Sのように「ウデに覚えのある」ドライバーのみがテールスライドを誘発させることができる設定なんだろうな、とは考えています。

それでは動画を見てみよう

こちらがフェラーリF8トリブートの最新プロモーション動画、「Ferrari F8 Tributo: outstanding performance」。

オフィシャルビデオ撮影の裏側、「Ferrari F8 Tributo - Backstage Official Video」。

フェラーリF8トリブートのエアロダイナミクスを紹介する動画、「Ferrari F8 Tributo - Aerodynamics」。

こちらはフェラーリF8トリブートの機能解説を行う「Ferrari F8 Tributo - Performance」。

そしてフェラーリF8トリブート発表時の動画、「Ferrari F8 Tributo - Official Video」。

VIA:Ferrari-Youtube

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