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新型BMW 3シリーズのボディカラーは日本だと3色→欧米では102色。ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニの純正カラーも選べるナゾ

2019/04/07

日本だとブラックとホワイトで80%を占め、あとはせいぜいグレー

BMWが新型(G20)3シリーズにつき、欧米向けのコンフィギュレーターをオープン。
これを見ると、ボディカラーはカスタムカラー抜きで18色、ホイールも日本にはない「ブラック」が選べるほか、インテリアカラーはなんと18色(そのうち10はインディビデュアル)が選択可能。

一方で日本のコンフィギュレーターはこちらですが、ボディカラーは「アルピン・ホワイトⅢ」「ミネラル・グレー」「ブラック・サファイア」の3色のみ。※コンフィギュレーターから入ると、選択肢に「ミネラル・ホワイト」が追加される
そしてM Sportになると「ミネラル・ホワイト」「ポルティマオ・ブルー」が追加されて5色からチョイスできます。
なお、インテリアは「アンソラジット(ブラック)」1色のみ。

欧米のBMW 3シリーズは標準ボディカラー18+カスタムカラー84、インテリアカラーはオプション含め最大18

つまり、海外のBMW 3シリーズのボディカラーは18色であるのに対し日本は3色(グレードによって5色)、そしてインテリアは海外18に対して日本だとわずか「1」。

さらにボディカラーについては、BMWのカスタム・プログラム「インディビデュアル」にて、なんと84色が追加で選択できるので、標準色とあわせて「なんと102色」を選べるということになりますね。

なお、ここでぼくが注目したいのは、「他社のボディカラー」もBMWインディビデュアルにて用意していること。

たとえば「リビエラブルー」「マイアミブルー」「スピードイエロー」はポルシェに用意されるボディカラーで、「ロッソ・コルサ」「イモラ・レッド」はフェラーリ、「ヴェルデ・マンティス」はランボルギーニ(アウディの”ナルド・グレー)もある。

これらについては「カラー名が同じ」なだけではなく、おそらくは「色味も一緒」。

こういった「ほかメーカーのボディカラーを用意」しているのはBMWだけではありませんが(アストンマーティンも他社のボディカラーが選択可能)、この目的としては「ポルシェやフェラーリ、ランボルギーニのオーナーのセカンドカー需要(同じ色に塗れますよ、というと購入確率が上がるかも)」を狙っていると考えられます。

これまでにも、「BMWアブダビ」がポルシェやフェラーリの純正ボディカラーにペイントした車両を公開していましたが、こういうことだったのか、と今更ながらに納得です。

なお、日本のBMWがボディカラーを3〜5色しか用意していない理由は謎ですが、ひとつは「売れないから」。
路上を走るBMWを見ても分かる通り、ホワイトとブラックがほとんど(ぼくの調べでは80%)を占めていて、これ以外のボディカラーはそもそも需要がない、ということですね。

ちなみにアウディA4だと、ホワイト系、ブラックのほか、ネイビー、レッドを含めた6色が揃い、メルセデス・ベンツCクラスだとグリーンやレッドを含めた10色がラインアップ。

アウディ、メルセデス・ベンツであってもけしてそのボディカラー選択肢が「多い」とは言えないものの、BMW 3シリーズの「基本3色」というのはかなり少ないと言ってよさそう。

なお、「白黒以外は売れない」という理由のほか、BMWはおそらく販売効率も考えているはずで、受注生産によって注文や生産の手間がかかることを嫌い、徹底して「在庫車を売る」と言う方針を貫いているものと思われます。※一応日本からもインディビデュアルのオーダーは可能ではあるものの、相当に嫌がられたことがある

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