なお「新型」エレクトリックマカンと「現行」ガソリンエンジン搭載マカンは数年間は併売の予定
ポルシェは次期マカンを「ピュアエレクトリックに」すると公表していますが、同時に「ガソリンエンジンを積む現行マカンも併売する」とも語っています。
現在ポルシェの販売における1/3はマカンなので、これを完全にピュアエレクトリックへとシフトさせた場合、(もし市場に受け入れられなければ)その販売を失ってしまう可能性もなきにしもあらず。
よってポルシェはリスクヘッジの一環として「併売」政策を取るのだと思われます(ミドシップへと移行するコルベットも現行モデルを併売するが、やはり同じ理由かも)
ポルシェはエレクトリック・マカンに大きな可能性を見出している
そして今回、ポルシェ役員であるマイケル・シュタイナー氏がカーメディア、AutoRAIに語ったところでは、現行マカンとピュアエレクトリック版のマカン併売は「数年」続くということ、そしてモデル名をどうするか(マカンと名乗るかどうか)、そしてマカンとした場合にグレード名をどのようなものにするかを検討中、とのこと。
なお、グレード名の候補としては「ターボ」というものがあるそうで、これはガソリンエンジンを持たないピュアエレクトリックカーに対する命名としてはいささか奇妙に聞こえるものの、ポルシェは「タイカン」についてもグレード名に”ターボ”を用いるとも報道されていて、「ターボ」という名称に対して強いこだわりを持っていることがわかりますね。
加えてマイケル・シュタイナー氏は、エレクトリック版マカンのボディタイプに関しても「クーペ」をバリエーションとして追加する可能性があると語っており、逆に「もっと室内が広い」マカンについても検討中、と述べています。
そしてこの「室内が広い」マカンについてはおそらくロングホイールベースになるかと思われますが、これはポルシェ、そしてマカンにとってもナンバーワン市場である中国に訴求するにはいい方法なのかもしれません。
というのも中国はエレクトリックカーに対する優遇措置が充実しており、かつロングホイールベース車の人気が高いためで、「エレクトリック+ロングホイールベース」は中国で販売を有利にするには非常に有効な組み合わせだと言えそうです。
VIA: AutoRAI.nl