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ジャガーのデザイナー「ipadみたいな巨大なディスプレイは好きじゃない」。その理由は単なる好き嫌いではなく、もっともな意味があった

投稿日:2019/05/01 更新日:

イアン・カラム氏は本当にクルマが好きなデザイナーであるようだ

ジャガーのデザイナー、イアン・カラム氏はシンプルかつモダンなデザインを行うことで知られ、数々の美しいクルマを世に送りだしていますが、近年のクルマに採用される「iPadのような巨大なディスプレイが好きではない」とのこと。

これはフェイスリフトを受けた新型ジャガーXEを全米ディーラー向けに紹介するイベントでの発言だそうですが、テスラ・モデルSのようなセンターコンソール上のディスプレイは何一ついいことはない、と語ったようですね。

ipad風のタッチ式ディスプレイは操作性に難がある

この理由の一つについて「操作性」を挙げており、たとえば時速130−150キロくらいで走行しているときに、シートやエアコンなど何らかの調整を行うときにディスプレイの操作を行うのが直感的にできないと語っていて、操作時に「必ずディスプレイを見る必要がある」ということに苦言を呈しています。

たとえばメルセデス・ベンツは昔からこういった操作性の良さ(直感的に操作できる)については最大限の配慮を行っており、イアン・カラム氏が言うのは「そういったこと」なのでしょうね。

写真の説明はありません。

さらにこのイベントにおいてイアン・カラム氏はジャガーXEの「デュアルディスプレイ」において、重要な情報は上に、走行中さほど重要視されない情報は下に表示するなどの配慮を行っている、と述べています。

イアン・カラム氏は根っからの自由人

なお、イアン・カラム氏はフォードやアストンマーティンを経てジャガーに移籍していますが、フォード時代は「ステアリングホイールなどの小さなパーツ」からそのデザインキャリアをスタートさせたと語っており、だからこそこういった操作性にも注意を払うのかもしれませんね。

イアン・カラム氏はアストンマーティンではDB7とヴァンキッシュ、ジャガーでは二代目XKやXF、XJという「それまでのレトロ路線とは異なる」デザインを完成させ、そのほかだと映画007にも登場したC-X75や、C-X16、Fタイプも同氏が強く関わったクルマです。

イアン・カラム氏に関する興味深いエピソードとしては、11年勤めてそれなりの地位にまで上り詰めた後にあっさりフォードを退社し、その後に「TWRデザイン」を立ち上げたこと。

同僚はトム・ウォーキンショー氏(レーシングドライバー。ジャガーを得意とした)とピーター・スティーブンス氏(のちのマクラーレンF1のデザイナー)で、しかし当時はまだ皆が名を成す前だったので会社は小さく、しかしイアン・カラム氏は「フォード時代よりも幸せだった」と語っています。

普通に考えると、安定していて設備もスタッフも整っているフォードのデザインスタジオのほうがずっと環境が良い用に思えるものの、イアン・カラム氏がそれを捨ててでも小さなデザインスタジオを興し、そしてそれが幸せだと述べたのは「やりたいことがなんでもできたから」。

安定やバックよりも、自分自身の力を信じて自分のやりたいことをしようと考えたあたりは根っからの自由人だと言えそうですが、その思い切りがあったからこそ、その後のアストンマーティンや、ジャガーでの成功、今の地位があると言って良さそうですね。

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イアン・カラムはフォード、アストンマーティンでキャリアを積んだ後にジャガーに参加していますが、弟もフォードのデザイン本部長を務めるという生粋のデザインDNAを持つ人です。

現在はジャガーのデザインダイレクターの職についていますが、デザインを志したのは14歳の時にジャガーを目にした時だといいますので、ジャガーのデザイナーという職は天職なのかもしれませんね。

本人をして「(イギリス人ですが)アメリカ車が好き」とのことで、とくに好きなのは65年式ビュイック・リビエラ。
そのせいか非常に優雅なラインを使ってデザインを行う人で、アストンマーティンだとDB7、ヴァンキッシュ、DB9をデザインしており、ジャガーではXK、XF、XJ、そしてFタイプをデザインしていますが、いずれも共通するイメージを持っており、自身のスタイルがしっかりしている人とも言えます。

彼のデザインを順に追ってゆくと、どんどん近代的に(直線が多くなりエッジが鋭く。ブランディングの関係もあり2006年から加速)なってゆくのも面白いですね。

なおアストンマーティンDB9については最終的にデザインを完成させたのはヘンリク・フィスカーとされ、彼もまた独自のスタイルを持つ人です(イアン・カラムのデザインをさらにマッスルにしたような感じ)。
※下記画像はWikipediaに掲載されている、彼の代表作とされる作品

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