| カスタムされたロードスターは数あれど、ここまでのレベルは珍しい |
以前も「この世のものとは思えない魔改造」を施したホンダ・シビックの動画を公開したトーヨータイヤ。
そして今回は魔改造というには美しすぎる「神改造」を施したマツダ・ロードスター(NA)が公開に。
なおヘッドライトには「イカリング」が内蔵されていますね。
なんと改造を行ったのはトーヨータイヤの関係者、そしてカスタムは自分自身にて
今回このロードスターの画像を公開したのは、トーヨータイヤのソーシャルメディア運営担当のディオンヌ・マスカナナ氏。
そして同氏がベースとして選んだのは1994年式のマツダ・ロードスター(NA)で、改造にかかったのはわずか一ヶ月のみ、そして改造については塗装以外はすべて自分で行った、とのこと。
そしてもちろんこれはディオンヌ氏の個人所有となるものの、その完成度の高さから昨年のSEMAではトーヨータイヤのブースに展示されることになった個体でもあるようですね。
いつも不思議に思うのは、こういった大規模カスタムが施されるロードスターは「NA世代ばかり」ということ。
NBでもNCでもなくNAに情熱を注ぐ人が多い、つまりNAロードスターにはそれだけの魅力があるとも考えられます。
動画を見ると同氏が自分で「切った張った」する様子がわかりますが、各パーツの完成度は非常に高く、とても個人でこれを行ったとは思えないほど。
中には自作や加工を行ったパーツもあるものの、「既成パーツ」については注意深く選ばれていて、同氏の選択眼の高さも光ります。
なお、それらパーツはいずれもハイエンドグレード、そして日本でしか入手できないようなものも含まれているそうですが、たとえばこの「消化器ホルダー」はアルミ削り出しのようで、かつアルマイト加工済み。
オーバーフェンダーはロケットバニー製の「ボルト固定」。
ホイールはCCWクラシック、ホイールナットはボディカラーにあわせて「レッド」。
タイヤはもちろん「TOYO」ですが、とんでもなく「引っ張って」いることがわかります。
なおサスペンションもワンオフにて作り直され、ロッドによる「ダブルウィッシュボーン」へ。
リアにはダックテールスポイラーも装着済み。
ちなみにボディはオールペンされており、ボディカラーはマツダ純正のレッドではなく「フェラーリ純正カラー」。
エンジンルームも美しくカスタムされており、ヘッドカバーはボディカラー同色にペイント済み、そしてエキゾーストマニフォールドにはバンデージが丁寧に巻かれるなど「細部に至るまで抜かりなし」。
各部を見るに「異常な愛情がかけられている」ことがわかりますが、これはショップだと到底(コストの関係で)できないもので、個人が自分の所有するクルマだからこそできたカスタムだと思います。
インテリアについても外装同様、不必要な悪目立ちを避け、ディオンヌ氏いわく「純正にちょっとプラス」。
しかしながら見たところ、エンジンルーム同様に「玄人受けする」カスタムが施されているようですね。
なお、ディオンヌ氏によると「かかったコストは780万円くらい」。
もちろんこれはパーツ代であり彼の労働コストは含まれておらず、仮に同程度のものをショップに依頼すれば「1000万円くらいは」かかりそう。
ただ、その金額を聞いても十分に納得でき、むしろ「安い」と思わせる出来栄えを持っていると思います。