| 事故を未然に防いだドイツ警察の英断と言ってもいい |
欧州にて開催されるラリーイベント「ユーロラリー」。
これは「ゴールドラッシュ」や「Modball」、日本にもやってきた「ガムボール3000」同様にエキゾチックカーをメインにした参加者が各地を走り抜ける、というもの。
今回ユーロラリーはノルウェーをスタートしチェコを目指していますが、その途中のドイツにて、ドイツ警察が約120台を押収した、との報道がなされています。
そのカドは「公道での速度違反(最高で時速250キロ)」とのことですが、これまでにないほどの大規模逮捕となり、今後開催されるであろう他のイベントにも大きく影響しそうですね。
逮捕されたのは速度制限のない区間だった
ただ、今回の逮捕劇については不明なところもあるようで、というのも逮捕の舞台となったアウトバーン(A20)の多くは速度無制限エリアでもあり、ここで速度違反を理由に逮捕するのはナンセンスだという話も。
しかしながら欧米ではこういったイベントが多く開催されるようになり、暴走行為や違法レースが一種の問題となっている可能性もあって、今回の大量逮捕についてはひとつの「見せしめ」という意味合いも含んでいそうですね。
なお、ちょっと前にも同様のイベントにて逮捕者が出た例もありますが、イベント開催側としてはあくまでも「競技ではない」「合法」を謳っているものの、やはり参加者同士、抑えきれずに暴走してしまうのかもしれません。
こういったイベントが開催されはじめた頃は大手企業がスポンサーに付いたり、各メディアでも大きく報道されたことも。
ただ、最近ではスポンサーを控えたり報道を自粛するメディアが登場といった傾向も顕著になっています。
企業にとっては暴走車が自社のロゴを貼り付けていると「イメージダウン」に繋がりかねず、反社会的行為を助長しているかのように受け止められてしまい(イベント自体がスポンサー収入に多くを依存しているので、参加車はスポンサーのロゴを貼る必要がある)、メディアにとってもそれは同じ。
よって、日本で開催されたガムボール3000についても、大手メディアが報道を控えたのはそこ(違法性)に理由があったのだろう、とも考えています。
実際にラリーイベントではこういった重大事故(資料映像のようで、今回のユーロラリーのものではなさそう)も起きていると報じられ、警察としては一般車を巻き込んだ大事故だけは避けたいという思いがあったのでしょうね。
ユーロラリーの関連動画を見てみよう
そこでユーロラリーの様子について、いくつか動画をピックアップ。
こちらが警察に捕まり、ユーロラリーのステッカーを強制的に剥がされている動画(走り屋抗争で負けたチームみたい)。
やはり押収の様子を収めた動画。
ノルウェーでのスタートの様子を収めた動画。
こちらもユーロラリーのスタートを収めた動画。
こちらは参加車の様子。