| ベース車をここまでトランスフォームさせる技術は並ではない |
インドにて、日産のコンセプトカー「IDx NISMO」のレプリカが登場。
「IDX」は日産が2013年に発表したコンセプトカーで、当時世界的に流行っていたレトロフューチャーなルックスが与えられたクルマ。
発表には相当な反響を呼び、市販化の話が何度か出ているものの結局市販に至らずにいるコンセプトカーのひとつでもありますね(発売したらかなり売れると思うんだけどな・・・)。
たしかに日産IDxを作りたくなる気持ちはよく分かる
こちらがそのIDxで、奥のほうが通常版、手前がNISMOバージョン。
通常モデルのエンジンは1.4リッター直4、ニスモバージョンのエンジンは1.6リッター4気筒ターボ(230馬力)を搭載していますが、その排気量や、内装のシートのサイズから推測するに「かなり小さなクルマ」だと思われます。
ご覧の通りIDxは非常に格好いいクルマで、これが市販されないならば自分で作ってしまおうという気持ちもよく理解できますね。
そしてこちらがそのレプリカですが、ベースはホンダの「Amaze」。
ホンダAmazeはインド国内で販売されている、かなり安価なモデルだそうですが、これを現地のチューナーである「エグゼクティブ・モッドカー・トレンズ(Executive Modcar Trendz =EMT)」が日産IDX NISMOに仕立て上げた、ということですね。
なお、ベースの「Amaze」はこちら。
レプリカ版IDxは「なんかちょっとなあ」という感じではあるものの、ベースモデルをここまで変化させたということや、ヘッドライトやボンネット等(というか車体のほとんど)を作り直していることを考えると、むしろ「よく頑張った」とも思います。
そして画像を見るとサイドマフラー(おそらくダミー)も再現し、ドアミラーも位置こそ異なれどコンセプトカー風に、そして後部ドアも作り直され、相当な大改修が行われているということもわかります。
こちらはリア。
ルーフスポイラーや角ばったトランクフード、テールランプ、リアバンパーなど「高い再現性」を持っており、とんでもなく熱い情熱が注がれたであろうことも伝わってきますね。
こちらは本物のIDx。
やはりイメージ的には「およばない」ものの、この努力だけは認めねばなるまい、という感じ。
ちなみにこちらはホンダAmazeのプロモーション動画。
ただしIDxレプリカの内装はアレだった
この「IDxレプリカ」について、外装においてはかなり本物に似せる努力を行っている反面、内装についてはなぜか「オリジナル要素満載」。
IDxのインテリアはブラックとレッド基調ではありますが、このレプリカでは明るいブルーとイエローという、熱帯魚を連想させるカラーリングが採用されていますね。
そしてステアリングホイールにはホンダマーク。
いろいろと突っ込みどころが多く、かつ情熱のかけ具合というかベクトルが内外装で完全に異なるクルマであり、しかしその努力だけは認める必要がある、という一台でした。