| 価格は「ASK」、しかし5億円くらいなんじゃないかと予想 |
UAE(アラブ首長国連邦)拠点のエキゾチックカーディーラー、Al Ain Classがランボルギーニ・ヴェネーノ・ロードスターを販売中。
「ヴェネーノ」は、アヴェンタドールをベースに製造されたスペシャルモデルで、クーペが3台、ロードスターが9台製造されています。
なお、クーペに採用されるボディカラーはメタリックグレーのみとなり、3台には個別に「ホワイト」、「レッド」、「グリーン」のアクセントが与えられ、3台そろうと”イタリアントリコローレ”が完成するといった仕様。
ヴェネーノ・ロードスターには様々なカラーが存在する
一方でオープンモデルとなる「ヴェネーノ・ロードスター」だと、ボディカラーを購入者が自由に決定でき、これまでにもブラック、マットブラック、ホワイト、グリーン等の個体が目撃されていますね。
なお、赤道ギニアの副大統領テオドロ・オビアン・ンゲマ・ マングエから押収され、競売にかけられると発表され、話題を呼んだのもヴェネーノ・ロードスター(ボディカラーはアイボリー)。
なお、フェラーリはいつもクーペに対してオープンモデルを少なく作る傾向があり、ラ・フェラーリに対するラ・フェラーリ・アペルタ、458スペチアーレに対する458スペチアーレAもその例に漏れず。
一方でランボルギーニはとくにオープンモデルを少なく作るということはなく、このヴェネーノ・ロードスターはクーペの「3台」に対して「9台」、レヴェントンはクーペ、ロードスター両方が「20台」。
それはともかくとして、この「ヴェネーノ」ですが、命名の由来は例によって闘牛の名前から。
1914年のアンダルシアはサンルーカル・デ・バラメーダ闘技場にて、 ホセ·サンチェス·ロドリゲス闘牛士を死に追いやった闘牛の名から取られている、とのこと(Venenoの意味そのものは”毒”)。
今回販売されているヴェネーノ・ロードスターは(おそらく)これまでにネット上に出てきたことは無いと記憶しており、そのボディは「カーボンファイバーむき出し(ヴェネーノでは珍しい)」。
アクセントはレッドで、フロントスプリッター、リアウイング、リアディフューザー、サイドウイングのエッジに用いられているのはクーペ版の「ヴェネーノ」でもお馴染みですが、この個体の場合、フロントフェンダーにもレッドが用いられていて、これはほかのヴェネーノとは異なる部分です。
センターのシャークフィンにはイタリアントリコローレ、そして「VENENO」の文字が見えますね。
センターロックホイールはグロスブラック、そしてカーボン製のエアロカバーが装着。
ブレーキキャリパーはレッドです。
インテリアはブラックのアルカンターラにレッドレザー、そしてマット仕上げのカーボンファイバー。
メーター表示はアヴェンタドールSVJに準ずるもので、しかしセンターコンソールの造形はヴェネーノ専用。
戦闘機のミサイル発射スイッチをイメージしたフラップ付きスイッチは「イタリアントリコローレ」ですね。
なお、ランボルギーニはヴェネーノに限らず戦闘機を強く意識しており、おそらくそれはムルシエラゴLP640-4あたりから。
上で紹介したレヴェントンはステルス戦闘機と同じ塗料を用いており、そのため塗料の厚みが普通のクルマとは全く異なり、明らかに異質な雰囲気を醸し出していたことが思い出されます。
最新モデルの「アヴェンタドールSVJ」でもユーロファイター(戦闘機)の意識したデザインを取り入れており、今後もしばらくこの傾向は続きそう。
今回のヴェネーノ・ロードスターについては販売価格が掲示されておらず価格は不明ですが、赤道ギニア副大統領のヴェネーノ・ロードスターよりはずいぶん「ランボルギーニらしい」カラーを持っているようです。
そのためコレクション価値も高そうに思われ、ひょっとすると「5億円くらい」で取引されるのかもしれません。
VIA:GT Spirit