| その男は自動車情報検索サービス「VINwiki」の創業者 |
ユーチューバー、Shmee150氏によるお宅訪問シリーズ。
今回は「VINwiki(ヴィンウィキ)」の創立者、エド・ボリアン氏のガレージを訪問しています。
なお、VINwikiは、そのクルマのVIN(車体番号)から、そのクルマの歴史を検索できるサービスで、2016年に開始されたようですね。
このエド・ボリアン氏は学生の頃に「学生寮を事務所にして」高級車のレンタルビジネスを開始しており、その後はランボルギーニ、マクラーレン、アストンマーティン、ロータスディーラーにてセールスを努めた後、VINwikiを(ジョージア州アトランタにて)設立しています。
ランボルギーニのボディカラーは神話、星座にちなむことが多い
そしてエド・ボリアン氏のガレージの中でもっとも特徴的なのはこのムルシエラゴで、ボディカラーは珍しい「ヴェルデ・ドラコ」。
「ドラコ(Draco)」はギリシャ語に語源を持つ「ドラゴン」という意味ですが、ランボルギーニのボディカラーやホイール名は星座や神話にちなむことが多く(アンドロメダ、カシオペア、アポロ、ケフィウスなど)、この場合の「ドラコ」もまた、ドラゴンよりも「りゅう座」をイメージしているのかもしれません。
そしてこちらはフェラーリ430スクーデリア。
アメリカに28台しかないと言われるマニュアル・トランスミッションを装備した車両だとされています。
ぼくは「430スクーデリアには、セミATのF1トランスミッションしかなく、マニュアル・トランスミッションは存在しないと信じていたのですが、フェラーリの公式サイトを見ても、どうやら「430スクーデリアのMTは公式に製造されていた」ようですね。※諸元の中に「6MT」の記載がある
「世界新記録」を達成した記念車両も
そしてこちらはランボルギーニ・ムルシエラゴ、フェラーリ430スクーデリアに比べると地味なメルセデス・ベンツEクラスクーペ。
ただ、エド・ボリアン氏はこのクルマについて「いくらお金を積まれても売る気はない」と答えています。
その理由としては、このメルセデス・ベンツは「ニューヨーク~ロサンゼルス間最短走行時間記録」を持つクルマだから。
ニューヨーク~ロサンゼルス間は約4490キロあり、Googleマップによると、クルマで走れば41時間、飛行機だと5時間40分、列車だと2日と12時間を要する、と表示されます。
ただ、この「クルマで41時間」というGoogleマップの表示について、これは「休みなく走った場合」であり、よって実際に、これまでの「最短記録」はメルセデス・ベンツ(CL55AMG)のドライバーが2004年に樹立した「50時間」。
しかしながらエド・ボリアン氏は同じ区間を31時間で2016年に走り抜けて記録を樹立することになりますが、なんとその間の平均速度は「145km/h」。
街なかも走ることにあるために「信号停車」、その他給油や休憩なども必要で、それを考えると「走っているときだけを取った平均速度」はかなり高いものと思われます。
そしてもちろんこの速度は「違法」のようで、警察による取締や追跡を回避するための無線傍受装置も搭載済み。
そしておそらく「かなり重要」だと思われるのが、追加燃料タンク。
通常の燃料タンクに給油すれば自動的にこれらも満たされる仕組みで、純正装着される燃料計とも連動している、とのこと。
そのほかガレージには、様々な自動車関連グッズ、そして自分が乗ってきたクルマの一部も。
面白いのはこの「キー」で、まず縦に「HIS」「HERS」と分けられ、横方向には「月曜日~日曜日」そして「いつでも」というフックがあり、そこにキーがぶら下がっています。
つまりは本人と、彼女さんもしくは奥さんが「毎日違う車に乗る」ということですが、木曜日はメルセデス・ベンツ、金曜日はフェラーリ、土曜日はランボルギーニ、「いつでも」乗っていいのはこれまたランボルギーニ、といった具合。
ただ、これは「ジョーク」だそうで、不要になったキーをこんな感じにして展示してあるだけだ、とのこと。
ただ、これは非常に面白く、どこかでぼくも取り入れてみたいと思います。
VIA:Shmee150