| アキュラはNSX以外に2ドアクーペを持っていない |
ホンダが、以前に予告していた「アキュラ・タイプSコンセプト」を公開。
これは新型「TLX TypeS」の予告とも言えるスタイルを持っているとされますが、「正確さ(Precision)がパフォーマンスを形成する」というコンセプトのもと、美しくスタイリッシュ、そしてやはりパフォーマンスを感じさせるデザインを持っているように思います。
なお、「アキュラ(ACURA)」はホンダの上位ブランドという位置づけで、そのネーミングは正確性という意味の英単語(Accuracy)から。
そのため、アキュラはこれまでも「プレシジョン・コクピット」等、同じく正確性を意味する「Precision」という言葉をよく用いており、そのブランドコンセプトをより強調しているようですね。
タイプSコンセプトのデザインはこれまでのアキュラを踏襲
タイプSコンセプトのフロントを見てみると、これまでのアキュラ同様、ダイヤモンド・ペンタゴングリル、ジュエルアイLED(レクサスの3眼よりもひとつ多い4眼)ヘッドライト、”シケイン”と命名されたLEDデイタイムランニングランプを保有。
グリルはフレームレス、そしてフロントバンパー下部左右のエアインテークはNSXを連想させる形状を持っていますね。
なお、このタイプSコンセプトは「2ドアクーペ」のように見えますが、実はフロントドアが長く、リアドアが短い「4ドア」。
要は2ドアクーペに見せかけた4ドアということになりますが、アキュラはNSXを除くと「4ドアセダン」と「SUV」しか持たず、このタイプSコンセプトがどう実際のラインナップに反映されるのかは興味のあるところです。
ちなみに現在のアキュラのラインナップはこんな感じ。
セダンがILX、TLX、RLX、そしてSUVがRDX、MDXという構成となり、NSX以外はクーペやスポーツモデルがなく、ちょっと「地味な」印象ですね。
ボディラインは全体的に「ロングノーズ、ショートデッキ」。
キャビンがかなり「後ろ寄り」に設定され、サイドのプレスラインにて「ウェッジシェイプ」が強調されています(ホンダは昔からウェッジシェイプを好む)。
そして細部に見られる特徴が「鍛造カーボン」。
マーブル調のようなテクスチャを持つパーツですが、これはランボルギーニやマクラーレン、レクサスも採用していますね(チューナーだとマンソリーも)。
リアはこれまでのアキュラにはないアグレッシブなデザインを持っていて、張り出したフェンダー、そしてバンパー左右にはエアアウトレット、カーボン製リアディフューザーに太いテールパイプが特徴。
アキュラは今後「タイプS」をひとつのサブブランドに仕立て上げる意向を持っていると報じられ、これらは「タイプS共通の」文法として今後ほかモデルに設定されるであろう「タイプS」へと採用されるのかもしれません。
テールランプも「シケイン」。
トランクフードには鍛造カーボンが確認できます。
21インチホイールも鍛造カーボン。
おそらくこれは「コンセプトだけに採用される」もので、市販モデルのホイールに鍛造化0本が採用されることはなさそうです(コスト面において)。
なお、イエローのブレーキキャリパー(対向4ポット)はブレンボ製。
現時点では画像と動画が公開されたのみで、スペックに関する言及はナシ。
ただし「ハイパフォーマンスエンジンを搭載」とアナウンスされているので、「タイプS」ブランド専用に誂えたエンジンなのかもしれません(実車が公開されるモンタレー・カーウィーク開催中にはなんらかの発表があるかも)。
ドライブトレーンについても明かされていないものの、スーパーハンドリング・オールホイールドライブ、すなわちSH-AWDが採用されることになりそうです。
VIA:ACURA