| おそらく718ケイマン、ボクスターは現行モデル限りでガソリンエンジンとはおさらば |
話題の新型車が発表されると様々な「もしも」系レンダリングが公開されますが、今回はCGアーティスト、Kleber Silva氏がポルシェ・タイカンをベースにした「ポルシェ製エレクトリックスポーツカー」のレンダリングを作成。
フロントはタイカン、Aピラー以降は718ケイマン、テールはまたタイカンという具合のミックスですが、これが意外に良くできていて、オフィシャルフォトと言われても信じてしまいそうなくらい。
ポルシェはその変化を「ライト」で語る
なお、ポルシェはその内面のドラスティックな変化をヘッドライトで表現してきたといい、たとえば911が空冷から水冷に移行した際には「丸」から「涙目」に。
そして今回「ピュアエレクトリック」カーを発売するにあたってはクワッドLEDとヘッドライト脇のインテークとが一体化したデザインを採用しています。
よって今回のレンダリングにて「タイカンのヘッドライトをそのまま使用した」のは極めてまっとうな手法だと考えられ、「エレクトリックスポーツカー」を表現するには最適なデザインだとも言えますね。
ピュアエレクトリックスポーツは登場する?
以前よりポルシェはピュアエレクトリックパワートレーンを搭載したスポーツカーに対しては肯定的で、987、981世代のボクスターやケイマンのプラットフォームを利用してEVを試作したことも。
そして911について「あと10年はガソリンエンジンを採用する」とした反面、次期ボクスター/ケイマンについてはエレクトリック化する可能性が高いことも示唆。
ただ、これについては最終設定がなされておらず、「今年中には」その決定がなされる、とも報じられていますね。
もし次期ケイマン/ボクスターがエレクトリック化されるとしても、バッテリー技術の問題もあって発売は2024年以降となりそうですが、その場合はタイカンやアウディe-tron GTと同じPPEプラットフォームを採用することになりそうです。
EVは「板状のシャシーにバッテリーを敷き詰め、その前後にモーターやコントロールモジュールを装着する」という構造を採用するのが一般的であり、この構造であればFFでもRRでも4WDでも自由自在に設計を変更する事が可能。
そうなるとメーカーごと、そして同じメーカー内の異なる車種間での差異を出しにくくなり、ガソリンエンジン車のように「車体の基本構造の差」が出にくくなる、ということも考えられます。
その状況下において、生粋のスポーツカーメーカーであり、RRやミドシップというレイアウトを武器にしてきたポルシェがそれを失った時、どうやって「他との違い」を出してゆくのかも興味があるところですね。
VIA:Behance