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【動画】80年代スーパーカーの代名詞、フェラーリ・テスタロッサ。実際はどれだけ馬力が出ているのかシャシダイで計測してみた

2019/10/20

| 年式や、当時の常識を考えると、かなり馬力が出ていると言っていい |

先日、フェラーリ・テスタロッサに付属する専用バッグの収納方法を動画にて公開したユーチューバー、「ノーマルガイ・スーパーカー」。
テスタロッサはランボルギーニ・カウンタックと並ぶ「典型的なスーパーカー」ですが、カウンタックが累計生産2000程度であるのに対し、テスタロッサは(8年の生産期間で)7,177台が販売されており、とにかく「売れた」スーパーカーでもありますね(一説では1万台近く生産されたという話も)。

これからこのテスタロッサはレストアを受けることになるそうですが、まずこのユーチューバーは現段階で「どれくらいパワーが出ているのか」を計測することにした模様。

フェラーリ・テスタロッサは「当時最もパワフルな量産車」

テスタロッサのエンジンは4.9リッターV12、380馬力(欧州仕様は390馬力)。
テスタロッサはミドシップ後輪駆動なので、シャシーダイナモで計測すると一般的に15〜18%のパワーロスがあると思われ、となると出力は315〜330馬力くらいになる計算。
ちなみにアメリカ仕様のテスタロッサは、当時の排ガス規制のため若干出力が抑えられており、これは現在の「アメリカと欧州との規制」が逆(今は欧州のほうが厳しい)なのが面白いですね。

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そこでシャシーダイナモによるパワーチェックの結果ですが、動画によると「319.9馬力」。
つまりは予想の範囲に収まったということになり、「意外と出てるんだな」という印象です。

というのも、当時のスーパーカーは「理論値」をカタログスペックとして掲げる場合が多かったといい、「ぜんぜんカタログ通りのパワーやスピードが出ない」ということが多いと聞いていたため。
よって、当時の「最高速度300km/h」というのはかなりアテにならないとも言われているわけですね。

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よって、この個体が319.9馬力を記録したのは驚くべきことで、新車であればまだしも、生産が1984〜1992年ということを考えると、「すごいなフェラーリ」という印象です。
なお、テスタロッサのボディサイズは全長4,485ミリ、全幅1,976ミリ、全高1,130ミリ、デザインはピニンファリーナ。
サスペンションは前後ダブルウイッシュボーン、ホイールサイズは前後とも16インチ(当事はこれでも大きかった)。
搭載されるエンジンのティーポF113 A 000は上述の通り北米仕様は380馬力ですが、これは当時「量産車に搭載されるエンジンではもっともパワフル」。
トランスミッションは5速MTのみでエンジンともども縦置きという構造を持っています。
車体重量は1,660キロとけっこう重く、公式なスペックだと0−100キロ加速は5.8秒、最高速度は290km/h。

フェラーリは50年間、V12モデルにオープンを設定していなかった

なおテスタロッサにオープンモデルは製造されず、これは当時から現在に至るまでフェラーリV12モデルの常であり、そのぶん先日発表された812GTS(812スーパーファストのオープンモデル)は50年ぶりのV12オープン、ということで話題になりましたね。

ちなみに「ワンオフモデル」だとテスタロッサのオープンは2台だけ存在し、1台はフェラーリが直接、フィアット会長であったジャンニ・アニエッリ氏のために製造したもの。
さらにこのモデルは、足を痛めていた同氏のために「AT」が搭載されています。

フィアット元会長がフェラーリに作らせた、ワンオフの「テスタロッサ・スパイダー」公開。数々のドラマがそこにあった

もう一台はペプシのプロモーション用に製作されたもの。
これはマイケル・ジャクソンとともにTVCMに登場しています。

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