| コンセプトSは2005年発表、世界に3台しかないクルマ |
アブダビにて開催されるRMサザビーズ・オークションにて、ランボルギーニ・コンセプトSが出品されることに。
コンセプトSといえば、ガヤルドをベースに、当時ランボルギーニのチーフデザイナーであったルク・ドンカーヴォルケ氏が手掛けたクルマ。
同氏はその後ベントレー、そしてヒュンダイへと移り、現在はヒュンダイの副社長を努めます。
そしてこのコンセプトSは、2005年のジュネーブ・モーターショーにて出展されたクルマ。
もともと100台限定で製造される予定であったものの、製造コストがあまりに高くなるということで計画がキャンセルされ、それでも「欲しい」という顧客のため、合計3台が製造されたと言われます(台数については諸説ある)。
コンセプトSは「ホワイトありき」
なお、製造されたコンセプトSはいずれも「ホワイト」ですが、これはルク・ドンカーヴォルケ氏が「ホワイトのボディカラーを前提に」デザインしたため。
さらに言うと、ベースとなるガヤルドには「ホワイト」がもともとラインアップされておらず、しかしある日本人がカスタムペイントにて「ホワイトのガヤルド」をオーダーしたところ、ランボルギーニ本社の人たちがそれを見て「イケてるじゃない・・・」ということになり、その後カタログカラーとしてホワイトが採用された、とも言われます(ガヤルドのフェイスリフト版、ガヤルドLP560-4のイメージカラーはホワイト)。
そういった経緯もあり、それまで予想もしなかったホワイトのガヤルドに衝撃を受け、ルク・ドンカーヴォルケ氏は「コンセプトSにはホワイトしかない」と考えたのかもしれませんね。
そしてこのコンセプトSは、ぼくが「古今東西、カッコいいと思うクルマ」の上位ランクに入っており、ぼくが「ガヤルドを買おう」と思うきっかけになったクルマでもあります。
よって、ぼくがガヤルドのボディカラーにホワイト(ビアンコ・モノセルス)を選んだのには、このコンセプトSの影響があったといっても過言ではなく、それだけに実際にイタリアのランボルギーニ博物館でコンセプトSの実車を見たときの感激はひとしお。
そんなコンセプトSですが、過去には2015年以降、3度にわたってオークションに登場。
うち一回は希望落札額に届かずに終わっていますが、落札されたケースだと、その価格は約1億5000万円という高額となっており、非常に人気の高い車でもありますね。
この個体がこれまでのオークションに登場したものと同一かどうかはわかりませんが、走行距離はわずか200キロだとされ、コレクターがずっと大事に保管していた個体であるのは間違いなさそう。
なお、コンセプトSは「世界に(最大で)3台」というわりにはオークションによく出てくるクルマ。
ほかに「生産台数が少ないのによく売り物が出てくる」のはフェラーリ・セルジオ。
これはフェラーリが「ピニンファリーナとの協業60周年」を記念して6台のみ製造したクルマですが、これも「世界で6台のみ」という割には定期的に売り物が出てきますね。