| ボンネットはどこに行ったんだろうな |
いつも「これは」と思わされるカスタムカーを紹介してくれるHoonigan AutoFocusですが、今回はトヨタ・カローラ”ハチロク”レビンを紹介。
日本では「頭文字D」の影響で(トレノに引っ張られ)絶大な人気を誇るクルマではあるものの、海の向こうではあまり人気がなく、それでも一部のマニアには熱く支持されているようですね。
このハチロクは今年のSEMAショーに出展されていた車両とのことですが、SEMAではこのほかいくつかクラシック/ネオクラシックな日本車のカスタムが見られ、今微妙に(アメリカ西海岸で)盛り上がってきているカテゴリなのかもしれません。
そのカスタムからは日本リスペクトが感じられる
このAE86型カローラ・レビンは1983年に登場しており、それは実に36年も前。
当時としても構造自体が古く、よってその時代の走り屋はハチロクよりもワンダーシビックを好む傾向があり、中古だとけっこう安く買えたクルマでもあります(頭文字Dによる人気加熱前までは)。
このカスタム・ハチロクについては、ホワイトボディ状態まで分解し、そこからレストアがてらパーツを組み込んでいったクルマ。
その過程ではトレッドを拡大しており、そのためにオーバーフェンダーが装着済み。
なお、ボディカラーは「ゴールド」です。
タイヤは「引っ張り」、そしてさほど扁平ではないタイヤをセレクトしているあたりが「ツウ」ですね(しかもホイールは4本スポーク)。
なお、オーバーフェンダーやリアクォーターウインドウ、サイドウインドウはリベット留め。
つまりサイドウインドウは昇降しない、ということになります(たしかにドアパネルの内側にはレギュレーターもなにもない)。
フロントは現代風のトーイングストラップ。
このハチロクに積まれるのは「BEAMS」エンジン
そして注目すべきはエンジンで、これはもともと積まれる4A-GEUではなく「3S-GE」。
これは2S-E型エンジンにヤマハのシリンダーヘッドを装着したスポーツユニットで、アルテッツァ、MR2、セリカ等に搭載されています。
NAそしてターボ(3S-GTE)版も存在し、NAの3S-GEだと出力は140馬力~210馬力まで、ターボ版の3S-GETだと185馬力~260馬力を発揮し、F3やグループC、パイクスピーク用の競技用車両にも使用されたことでも知られていますね。
なお、このハチロクに搭載されるのは1997年以降の可変バブタイミングリフト機構が追加された「BEAMS」エンジンですが、このオーナーはなんと「4連スロットル(風?)」へと変更していて、おそらくは相当に鋭いレスポンスを誇りそう。
そしてフロント部には「YAMAHA」の刻印が見られ、ヘッドカバー等とあわせてボディカラー同色のゴールドにペイント済み。
カスタム・ハチロクのインテリアはこうなっている
インテリアはこんな感じで「カーペット、パネルレス」。
かわりに強固なロールケージが組まれています。
シートはブリッド、シートベルトはタカタ製。
オーナーさんはかなりな「日本愛」を持つ人物だと言えそうです。
センタートンネルにはスイッチ類。
エンジンのスタートやカット、その他の操作はここで行うようですね。
ステアリングは簡素なシャフトに取り付けられています(シャフトが細いのでちょっと剛性が心配になる)。
メーターはステーにて簡素なものが取り付けられるのみ。
シフトレバーはこう。
おそらくは(ピロボールを見るに)コントロールアームを無理やり曲げて装着したという感じですが、「レーシンググローブ必須」といったスパルタンさです。
リアのカーゴスペースはこんな感じ。
サスペンションは減衰力の調整が可能なタイプを装着している模様。
そして簡単なパネルがボルトにて固定されていますが、基本的に内装と呼べるものはなく、もともと930キロ前後しかない車体重量を「200-300キロくらい」は軽量化しているものと思われます。
それでは動画を見てみよう
こちらがそのカスタム・ハチロクをSEMA内外にて紹介する動画。
こちらもHoonigan AutoFocusが紹介するセリカ。
いい感じにアメリカ西海岸っぽさと日本っぽさが同居していますね。
こちらはハコスカ。
完全な「暴走族」スタイルです。
VIA: Hoonigan AutoFocus