| 日本ではまだ選択できず、新車装着は2020年前半から |
ポルシェは新型911に対し、「スポーツデザインパッケージ」を設定していますが、今回はそれにリアウイングを装着した「エアロキット」のテストを行っているプロトタイプが目撃に。
なお、このエアロキットは英国と北米のカーコンフィギュレーターでは選択できるものの、日本では現在のところ選択は不可能(スポーツデザインパッケージだけだと672,223円で選択可能)となっています。
このエアロキットが設定されるのは2020年半ばくらい
この「エアロキット」は、フロントバンパー、リアバンパー、リアウイングにて構成されるもので、ポルシェいわく「前後リフトを抑えてドライビングパフォーマンスを増加させる。ポルシェではじめて、サンルーフを開けているときにもダウンフォースを発生させることが可能になった」というシロモノです。※このプロトタイプには、さらに別途スポーツデザインサイドステップも装着されている
現在はまだ(欧米のコンフィギュレーター上にあるものの)注文ができないオプションのひとつで、実際に装着が可能となるのは早くても2020年前半だとアナウンス済み。
今回のプロトタイプは、発売に向けての最終テストを行っているものだと思われ、新車時装着のほか、夏以降にはレトロフィット(ディーラーオプション)としても用意されるようですね。
北米だとその価格は6,910ドルという設定を持ち、(ウイングなしの)スポーツデザインパッケージの4,890ドルに対して約40%増しなので、ここから察するに、日本でのエアロキットの価格は(672,223円の)1.4倍程度、つまり95万円くらいになるのかも。
エアロキットの有無で911の外観はどう変わる?
そこでこのエアロキットについてですが、装着/非装着でどう変わるのかを見てみましょう。
まずはエアロキット非装着状態のフロント。
そしてこちらがエアロキット装着状態ですが、フロントバンパー内のグリルが三分割に、そしてバンパー下部がボディカラー同色になって「出っ張っている」ことがわかります。
こちらはノーマルのリア。
エアロキット装着状態。
ウイングはもちろんですが、リアバンパー下部の形状が変更され、ディフューザーが追加され、左右エンド部にボディカラー同色のパーツが装着されていることがわかりますね。
なお、ナンバープレートの取り付け位置も上に移動し、その下からはエアが排出される構造に。
そしてこのエアロキットの特徴は、一言でいえば「外観がGT3っぽくなる」。
これは911にオプション設定されるエアロキットの伝統のようなもので、996世代に用意されていた純正エアロもやはり「GT3同様の」外観へと変更されるものでしたね。
今回の992世代についてはまだGT3が発表されておらず、しかしスパイフォトを見る限りだと991世代のGT3と似た外観を持つようにも。
そして992世代用のエアロキットも「991世代のGT3(下の画像)」とよく似たデザインを持っていて、これを装着すると「水平基調」のグリルデザインから「ハの字(オメガ)」デザインへ。
リアだと992用エアロキット、991世代のGT3ともに、エンジンフードとスイングステーが一体化したデザインが与えられ、やはり装着によって「GT3っぽくなる」ということがわかりますね。
VIA:Motor1