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ブガッティ・シロンは2021年に予定生産台数を消化し「販売終了」へ。気になる後継モデルは不明、ただし「日常的に乗れるブガッティ」は計画中

2020/01/23

| シロンの価格はヴェイロンの倍、販売速度もヴェイロンの倍 |

ブガッティが「シロンの生産が来年には終了する見込みである」とコメント。
ブガッティ・シロンは2016年に発売され、生産予定台数は500台。
現在すでに400台の注文が入っていて、残すところ100台の受注枠が残っているものの、現在のペースで行くと2021年末にはすべて受注と生産を完了する見込みである、とブガッティCEO、ステファン・ヴィンケルマン氏が語っています。

なお、「残り100台」というのは昨年5月にも報道されたときと同じ数字であり、そこから半年以上が経過した現在でも「あまり販売状況は変わっていない」とも受け取れますね。

ブガッティ「シロンは400台が売れ、180台が納車済み。残る受注枠は100台しかない」。今からシロン後継を開発しないと売るクルマがなくなりそう

ブガッティは「サプライズ」を用意

ブガッティはこれまでにも「ディーヴォ」「チェントディエチ」といった少量限定モデル、シロンにおいても「シロンスポーツ」「110Ans」「シロン・スーパースポーツ300+」といった限定モデルを発表していますが、これらは「500台」の中に含まれていると言われ、つまりこれら限定モデルの発売も「500台消化促進策」のひとつだとも考えられます。

ちなみにブガッティは、そのブランドイメージを守るために「購入には審査があります」なブランドであり、収入はもちろん、ブガッティが認める社会的地位を保有していないと買えないクルマ。
よって、宝くじで得たお金をもってブガッティを買おうと思ってもそれは許されず、ブガッティが認めない職業の人もそれは同じ。

そういった意味では消費者にとって「購入のハードルが著しく高い」のがブガッティですが、ブガッティ側にとっては「購入できる人が少ない」というのも悩みなのかも(それでも購入のハードルを下げることはできない)。

そして「生産終了」が2021年だとすると、ブガッティはシロンの次期モデルにしろ、(シロンとは別の)追加モデルにせよ、なんらかのニューモデルを発売しなくては利益を得られなくなってしまい、今後はなんらかの”忙しい”動きが見られるかもしれませんね。

実際のところ、ステファン・ヴィンケルマンCEOいわく、「今はまだ詳しいことは言えないが、2020年にはサプライズを用意している」とコメント。
そして「もう最高速競争には不参加」と公式に宣言したにもかかわらず「さらに高いパフォーマンスもリリースする。なぜならブガッティのクルマは常に世界で最も優れている必要があるからだ」とも語っています。

「第二の」ブガッティは日常的に乗れるクルマ?

そしてステファン・ヴィンケルマンCEOが別途英国Autocarに語ったのが「(シロンに追加する)第二のブガッティは、必ずしも”週末限定”のスーパーカーである必要はない」。
つまり裏を返せば日常的にドライブできるクルマということになりますが、いまのところこれがどういった車になるのかは不明です。
長らくウワサの絶えない「4ドア」GTの可能性もありますし、ここ最近有力な「SUV」といった可能性も。

現在多くのメーカーがSUV市場に参入していて、ロールスロイス・カリナン、ランボルギーニ・ウルスの成功を見るに、投資効率として優れるのはやはりSUVだという印象もありますね。

ブガッティの新型車は「クーペSUV」。CEOが「女性にアピールでき、日常的に乗れ、かつ最も高価なSUVになる」とコメント

ボディ形状のほか、ドライブトレーンについて、同氏はハイブリッドを切り捨てており、それは「先端技術ではないから」。
よって第二のブガッティは「ガソリンエンジン」もしくは「ピュアエレクトリック」のどちらかということになりそうです。
ただ、現在のブガッティのオーナーに「足」として購入してもらうこと、オーナーの多い先進国のほとんどが近い将来ガソリン車の販売を禁止すること、シロンとは異なるモデル(別次元にあるモデル)であるということをアピールしてブランドイメージを守ることを考えると、やはり「ピュアエレクトリック」がいいのかも。

ブガッティがリマックの技術を使用し、2000馬力級のSUVを、年間600台規模で生産するとのウワサ。”毎日気軽に乗れるブガッティ”の登場か

VIA: Autocar

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