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| 走る芸術から「住む芸術」へ。ブガッティ・ホーム10周年の結晶、最新コレクション発表 |
「ホーム」コレクションには意外や「ブルー」が使われていない
ブガッティが創る「究極」は、時速400kmオーバーというハイパーカーの世界だけではありません。
高級家具ブランド「ラグジュアリー・リビング・グループ」との提携10周年を記念して「クルマを降りてくつろぐための」2026年最新ホームコレクションがミラノで発表されており、その内容を見てみましょう。
【この記事の要約】
- ブガッティ・ホーム誕生10周年を記念し、ミラノの「ブガッティ・アトリエ」にて最新コレクションを公開
- 象徴的な「アイコン・コレクション」に、ブロンズとバーガンディの新しいカーボンフィニッシュが登場
- 新作モジュールソファ「TYPE_21」を発表。無限のカスタマイズと柔軟性を実現
- ハイエンドオーディオ「TIDAL for BUGATTI」とのコラボレーションにより、五感に訴える空間を提案

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自動車のDNAを「空間」へと翻訳する10年の歩み
2016年、ハイパーカーの頂点に君臨するブガッティとイタリアのラグジュアリー・リビング・グループ(Luxury Living Group)が手を組んだことで始まった「ブガッティ・ホーム(Bugatti Home)」。
それから10年、彼らが掲げる「Art, Forme, Technique(芸術、形態、技術)」の哲学はガレージを飛び出し、世界のセレブリティの邸宅を彩ってきたことで知られます(そして10年も継続され、さらにこの先があるということは、相当数が売れているのだと思われる)。
そして今回開催されている2026年のミラノ・デザインウィークにおいて、ブガッティは、この10年の進化を祝うとともに、伝統的なクラフトマンシップと最先端素材を融合させた”新たなリビングの次元”を提示すると発表することに。
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素材の再解釈:カーボンファイバーに宿る「温もり」
今回発表されたシリーズを見ると、ブガッティのクルマとは大きくかけ離れた「クラシカルな」雰囲気が感じられ(これまでのブガッティのライフスタイル製品はブルーを用いたもの、テクノロジーを感じさせるものが多かった)、しかしそこにはちゃんとブガッティの代名詞ともいえるカーボンファイバーが使用されているのだそう。
新フィニッシュ:ブロンズ & バーガンディ
そして今回、これまで「技術的な精密さ」の象徴だったこの素材に「10周年を記念して」新たな表情が加わることとなり、従来のブラックカーボンとは一線を画す、温かみと深みのある新色が登場しています。
- Ettore(エットーレ)ビューロー&チェア: オリジナルコレクションの傑作が、ブロンズカーボンファイバーを纏って再登場
- Royale(ロワイヤル)アームチェア: 深みのあるバーガンディフィニッシュが、ラグジュアリーな重厚感を演出
構造と表面が一体となり、流れるようなシルエットを描くデザインは、まさにブガッティのハイパーカーそのもので、名称そのものもブガッティの歴史を感じさせるものでもありますね。
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新作「TYPE_21」:モジュールソファの再定義
今回、全く新しいコンセプトで発表されたのがモジュールソファシステム「TYPE_21」。
「TYPE_21」の主な特徴
- 無限のカスタマイズ: 直線、コーナー、プフ(オットマン)の各モジュールを組み合わせることで空間に合わせた自由な構成が可能
- 可動式バックレスト: 背もたれが自由に動くことで、読書からリラックスタイムまであらゆるシチュエーションに最適な座り心地を提供
- ヘリテージの継承: ハンド仕上げのステッチや「EB」ロゴの刺繍はもちろん、アームレストに統合されたレザーレイヤーがブガッティ車のコードをさりげなく引用

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ブガッティ・ホーム 最新コレクション概要
| コレクション名 | 主要なアイテム | 特徴・素材 |
| Icon Collection (10th Anniv.) | Ettore ビューロー / Royale チェア | ブロンズ/バーガンディ・カーボンファイバー |
| TYPE_21 | モジュールソファシステム | アルカンターラ、レザー、フェザー、可動背もたれ |
| Audio Collaboration | TIDAL for BUGATTI | 超ハイエンドオーディオシステムとの統合 |
| 展示場所 | ミラノ・ブガッティ・アトリエ | パラッツォ・キエーザ(ミラノ)内 |
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ミラノで体験する「ブガッティ・ユニバース」
ブガッティ・ホームの魅力は、「高価な家具」「高級な素材を使用していること」ではなく、それは、エットーレ・ブガッティの父であり、稀代の家具デザイナーであったカルロ・ブガッティの芸術的遺産を「現代のハイテク素材で受け継いでいる」点にあると考えていいのかも。※ブガッティ創業者一族は芸術家が揃っており、とくにこれら家具コレクションは創業者であるエットーレ・ブガッティの家族のルーツであるとも考えられる
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ミラノ・デザインウィーク2026では、TIDAL AUDIOとのコラボによる最高峰の音響体験も加わり、視覚・触覚・聴覚のすべてで「ブガッティの世界観」に浸ることができるそうですが、「数億円というハイパーカーを所有する喜びをリビングルームでも」味わえるという点において、ブガッティ・ホームは、単なるブランド同士のコラボレーション展開を超え、オーナーのライフスタイルそのものを「究極」へと導く存在へと進化し続けているのだとも考えられます。

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関連知識:カルロ・ブガッティという伝説
上述の通り、ブガッティと家具の結びつきは、実はブランド設立以前にまで遡ることができ、創業者エットーレ・ブガッティの父、カルロ・ブガッティは19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍した「世界的に有名な家具デザイナー」(もともとはイタリア拠点にて活躍していたが、その後フランスに移住している)。
彼の作品は中東やアジアの文化を融合させた極めて独創的なもので、現在もオークションで高値で取引される芸術品として知られます。
ブガッティ・ホームが、他社のカーブランドが手掛ける家具とは一線を画す芸術性を持っているのは、この「芸術家の血筋」が根底にあるからというわけですね。
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