| 今後、こういった”贅沢な”クーぺやオープンモデルが世に送り出されることはないのかも |
メルセデス・ベンツSクラスはそろそろフルモデルチェンジを迎えようとしていて、しかし新型Sクラスには(現行Sクラスにラインアップされる)クーペそしてカブリオレが設定されない、と言われます。
これは現在メルセデス・ベンツにとってメインマーケットとなった中国で「クーペやオープンモデルが売れないから」の一言に尽きるからだと思われますが、Mercedes-Benz Passion報じるところによると、Sクラス・クーペそしてSクラス・カブリオレは5月にて受注が打ち切られ、その分を8月に生産することで有終の美を飾る、とのこと。
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つまりは8月の生産にてついにSクラス・クーペそしてカブリオレはその生涯に幕を閉じることになると思われ、かつ現在の「エレクトリック化」という流れを鑑みるに、今後2度とこれらが復活することはないのかもしれません。
なお、メルセデス・ベンツは新型Sクラスを登場させる傍ら、フルエレクトリック版の「EQS」と発売する計画を持っており、こちらはSクラスとは異なり「クーペスタイル」を採用。
同じ「S」と名がつくもののプラットフォームはEV専用となり、つまりSクラスとは根本的に異なるクルマになる、と言われます。
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そしておそらくはこちらにも2ドアクーペ、オープンモデルが設定される可能性は低く、今後「S」と名がつくモデルにクーペ、カブリオレが登場することはないのかも。
そしてメルセデス・ベンツにおいてはどんどん「SL」「マイバッハSクラス」等随時生産が終了となっていて、それぞれ新型への切り替え準備進行中、といったところです。
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ここ最近、いくつか新型メルセデス・ベンツSクラスのリーク画像がネット上に登場していますが、もしかすると次期Sクラスが「ガソリンエンジンを積む最後のSクラス」になるかもしれません。
加えて、鳴り物入りでデビューしたBMW 8シリーズも販売不振が伝えられ、こちらも(このままでは)後継モデルを期待できず、世界中の自動車メーカーから「大型クーペ」「大型オープンモデル」が姿を消すことになりそうですね。