| すでにマクラーレン・セナにはチューニングの余地が残されていないと考えていたが |
ノヴィテックがなんと「究極のサーキットウェポン」、マクラーレン・セナのチューニングプログラムを発表。
メインはノヴィテックが得意とする「ポン付け」ECUキットで、これを装着することにより4リッターV8ツインターボエンジンの出力は800馬力から902馬力へ、0-100km/h加速は2.8秒から2.7秒へ向上する、としています(最高速は335km/hから変わらない)。
なお、ノヴィテックが用意するチューニングプログラムは3種類あり、855馬力へとUPするステージ1、902馬力を達成するステージ2(触媒レスなので車検非対応)、車検対応ながらもステージ2よりアップ幅がちょっと低い881馬力のステージ3。
キット以外にバラ売りパーツも用意
バラ売りパーツとしてはステージ1~ステージ3用のECU、エキゾーストシステム”レースGTR(95パイ2本出し)”、触媒と置き換える”直管”、スポーツ触媒、直管時のエラーを防ぐエレクトロニクスパーツ、常にエキゾーストシステムのバルブを開いておくためのハーネス、そしてフロント20/リア21インチサイズの鍛造センターロックホイール。
エアロパーツについてはさすがのノヴィテックも手を出せなかったようで、今回は「外装はノーマルのままで、チューンするのは見えない部分のみ」というノヴィテックらしからぬ内容となっています。
マクラーレン・セナは「これまでに無いほど」サーキット走行に特化したクルマであり、とくにエアロダイナミクスには最大限の注意が払われたと言われ、前後に合計4つある”ポッド”と呼ばれるアクティブエアロデバイスが一つの特徴。
そしてもうひとつの特徴が「巨大なリアウイング」ですが、これは800キロという膨大なダウンフォースを発生するのには欠かせないアイテムです。
ただしサーキット走行専用モデルの「セナGTR」になるともうひとつウイングが大きく、そのぶん発生するダウンフォースはなんと「1000kg」。
今回マクラーレンは「セナGTRのリアウイングの秘密」を動画にて公開していますが、これによると、マクラーレンの各部門は「達成しなければならない数字」があるとコメント。
たとえばセナは「800馬力、800kgのダウンフォース」が指標であったと言われますが、セナGTRにおいては「1000kgのダウンフォース」がその指標だったのかもしれませんね。
ノヴィテックはマクラーレンのチューニングに注力
なお、ノヴィテックはこれまでにも数々のマクラーレン向けチューニングメニューを発表しており、たとえば720S向けだとこんな感じで「原型を留めないほど」のカスタムを施しています。
ノヴィテックが13センチもワイド化したマクラーレン720Sスパイダーのカスタム、「ノヴィテックN-Largo」公開。出力は806馬力、0−100km/h加速は2.7秒へ
反面、運動性能がトッププライオリティである600LTについては、外観の変化は「最小限」。
ノヴィテックがマクラーレン600LTのカスタムを公開。エンジン出力は688馬力、0-100km/h加速は2.8秒、最高速は333km/hへ
これまでもマクラーレンのほか、フェラーリやランボルギーニなど様々なスーパーカーのカスタムを手掛けてきたノヴィテックだけに、600LTやセナのエクステリアについては「手を入れる必要がない」「手を入れるとむしろ性能ダウンになる」と判断したのだと思われ、だとすると”さすが”ということになりそうです。
VIA:Novitec Group