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いつの間にそんな高くなったのフェラーリF50!モーターショーに展示された個体が競売に登場予定、予想落札価格は最高で3億円

2020/05/01

| 他の個体にはない経歴を持ち、フェラーリによる証明つき |

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フランクフルト・モーターショーに展示された個体そのもの、というフェラーリF50が競売に登場予定。

これは5月28日にRMサザビーズが開催するオークションに出品されるもので、1995年に製造され、ドイツに輸送された後にフランクフルトモーターショーにてディスプレイされ、会期が終了したのちに現地のコレクターであるミヒャエル・ガベル氏に売却されたという記録が残っています。

2016年にはフェラーリのクラシックカー部門「フェラーリ・クラシケ」がその素性を確認してオリジナル状態であることを保証しており、同時に燃料タンク含むフューエルラインを3万ユーロかけてリフレッシュ。

2017年にはアメリカ合衆国へと輸入され、10万ドルをかけて「USスペック」へと改装されている、とのこと。

なお、10万ドルというと約1070万円なので、かなりの費用がかかっているということになりますが、たとえばマクラーレンF1だと「欧州仕様から北米仕様へと変更するのに」これくらいのパーツを交換しないといけなかったとされ、けっこうな手間と費用が要求されることもわかります(さらにバンパー周りも改修が必要)。

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フェラーリF50はこんなクルマ

フェラーリF50の生産は349台と少なく、先代に当たるF40に比べて外観が丸くなったにもかかわらず中身は超ハードに進化。

エンツォ・フェラーリの息子、そしてルカ・ディ・モンテゼーモロ、ピニンファリーナ、ニキ・ラウダ等が関った結果、フェラーリのスペチアーレの中においてもかなりスパルタンなモデルとなっています。

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F50は「公道を走るF1」という理念のもとに開発されていますが(F40は”公道を走るレーシングカー”)、カーボンモノコックにブッシュ類を介せずにそのままダイレクトにエンジンをマウントするという強烈極まりない構造を持つことが特徴(サスペンションもF1風のプッシュロッド)。

エンジンもF1由来の4.7リッター(F1用の3.5Lを拡大)V12、最高出力は513馬力、最高速度は時速325キロ。

振動やノイズがF40に比べても大きく、登場後は一部で(あまりのハードさに)非難を浴びたことでも有名ですね。

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ルーフの取り外しは可能ですがサービス工場でないと着脱ができず(個人では無理。いったん外すと雨が降ってもすぐには装着できない)、F1のエンジンを積んでいるもののトランスミッションはマニュアルであるなど、F50はとにかくハードルの高いクルマ。

当時の新車価格は5000万円に設定され、購入時には(日本だと)フェラーリを6台以上所有していなければならないという購入条件が課されたと言われます。

フェラーリF50の細部を見てみよう

そしてここからはなかなか見ることができない、フェラーリF50の細部。

まずはインテリアですが、さすが「公道を走るF1」らしく、超簡素な作りを持っていますね。

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着座位置は極端に低く、シートサイドのボルスターも大きく出っ張っています。

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ウインドウは昇降可能ですが、「手でくるくるとハンドルを回して」開けるタイプ。

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北米仕様への変更に合わせてメーターはマイル表示に。

レブリミットは8500回転、そして「500回転ごと」というかなり細かい目盛りも。

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こちらはエンジンルーム。

まさにフォーミュラカーにガワを被せたといった感じですね。

タイヤハウスはカーボンファイバー製です。

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リアウインドウはポリカーボネート。

F40にも見られた、特徴的なルーバー構造が採用されています。

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外から見るとこう。

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こちらはフロントカウルを開いたところ。

やはり車体側、カウルともにカーボンファイバー製ですね。

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ちょっとだけ小物が入るスペースがあります。

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ホイールは相変わらず星型、そしてフェラーリの限定モデルによく見られるセンターロック。

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こちらはフェラーリ発行による書類。

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そしておそらくは、取り外したルーフを収納するのだと思われるコンテナも。

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走行距離はわずか5,425キロにとどまり、かつ経歴が明らかかつ唯一無二であること、そしてコンディションから見てかなり貴重な一台なのは間違いなく、落札価格は2億7000万円~3億円程度と目されているようです(いつの間にこんなに相場が上昇したんだ・・・)。

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