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【動画】もしもフェラーリ812がミドシップ化されたら?1996年以降途絶えた「V12ミドシップ」の復活を希望

2020/05/31

| V12は生き残るだけでも精一杯 |

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さて、先日はランボルギーニ・アヴェンタドールを「FR化」したレンダリングを作成したスケッチモンキー氏ですが、今回はFRであるフェラーリ812スーパーファストを「ミドシップ化」した作品を公開。

いつものようにその過程についても動画にて披露しています。

なお、現在フェラーリは各モデル間での差異を拡大しており、大きく分けてミドシップはスポーツ、フロントエンジン車はGT系といった分類ができつつあるように思います。

ただしそのフロントエンジン車の中でも812スーパーファストは例外的に「スポーツ」に分類されていて、性格的にはミドシップモデルに近いと言えるのかもしれません。

フェラーリ812スーパーファストのミドシップ化はこうやって行う

そしてここからはスケッチモンキー氏がレンダリングを作成する過程を紹介したいと思います。

まずこちらは現行812スーパーファスト。

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そして同氏はフェラーリにおけるミドシップのデザインを解析。

こんな感じで、おなじミドシップといえどもフェラーリとランボルギーニとでは大きく差があり、ランボルギーニはいわゆる「ワンモーション」、そしてフェラーリではフロントフードとフロントウインドウとに明確な段差があります。

ちなみにランボルギーニ・ウラカンとフェラーリ458とでは全高が6センチほど異なり(信じられないが、フェラーリ458イタリアの方が6センチも高い)、これはフェラーリが「大柄な人が多い北米市場を重視しているから」だとも。

もちろんランボルギーニにとっても北米が最大のマーケットであり、そのために販売現場からは「ルーフを高くして欲しい」という強い要望があったそうですが、ウラカンの企画時に、当時チーフデザイナーだったフィリッポ・ペリーニ氏が断固この要望を拒否した、とも言われています。

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次は812スーパーファストのミドシップ化にあたって「要変更」な部位を抽出。

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その後はミドシップ化の実行開始。

ザクっとキャビンを前方へと移動させます。

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Cピラーやリアフェンダーのエアインテークを調整。

812スーパーファストはドアサイドに特徴的な「くぼみ」がありますが、エアインテークがうまくそのくぼみとマッチしていますね。

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ドアハンドルを追加し、ヘッドライトやフロントバンパー内のエアインテークを調整したのち、テール周り、エアインテークもさらに微調整して完成。

たしかにミドシップっぽいルックスへと変貌を遂げており、しかしF8トリブートやSF90ストラダーレの持つアグレッシブさとはまた異なるシンプルさ、優雅さがあるように思います。

こうやって見ると、「812スーパーファストのミドシップ」もアリなんじゃないかという気もしてきますね。

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こちらが変更前、つまりオリジナルの812スーパーファスト。

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なお、812スーパーファストは「V12」エンジンを積んでいるので、万一ミドシップ化されるのであればそのままV12エンジンを使用することになりそうですが、フェラーリのV12ミドシップは1994年に発売された512TRでその血統が途絶えており(その後、フェラーリのV12モデルはフロントエンジンの550マラネロへとモデルチェンジ)、復活の暁には大きな話題を呼ぶのは間違いなさそう。

ただしV12エンジンは環境規制によって存続が難しくなっており、フェラーリは「なんとかV12を生き残らせる」としているものの、これによってCAFE(二酸化炭素平均排出規制)にて定められる罰金を払わなくてはならないのは間違いなく、そのため現在のフロントエンジンV12モデルに加え、(さらに罰金が増加することになる)ミドシップ版のV12を追加するというのは「まず考えられず」、V12ミドシップは仮想世界の中のみに止まることになりそうですね。

VIA: TheSketchMonkey

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