| 「高級化」はいったんさておいて、”視認性””航空機”に集中 |
さて、ベル&ロスが久しぶりにインパクトの強い新製品を発表。
ベル&ロスはもともと航空機の計器をイメージしたデザインを採用したことが特徴で、設立当初から視認性の高さを第一義に掲げてきた腕時計メーカー。
多くの腕時計ブランドと異なって、そのスタートはマニファクチュールとしてではなく、デザインカンパニーとしてですが(1992年。腕時計の製造は外部に委託していた)、現在は自社でのムーブメント開発や製造を行うウォッチメゾンへと成長しています。
なお、大きく注目を浴びることとなったきっかけは、ラルフローレンが一目見てその腕時計を気に入り、自社の広告に採用したことから。
その後もシャネルと資本提携を行うなど、ファッション業界とつながりが深いことも他の腕時計メーカーとは”ちょっと異なる”ところですね。
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近年のベル&ロスは原点に立ち返っている
これまでにも視認性を意識したシリーズ、航空機をモチーフにしたシリーズを発表しているものの、その後一瞬だけ、ベル&ロスはほかの腕時計メーカーと同じように「高級化」を目指すことになり、しかしそれはうまくいかなかった模様。
その理由としてはやはり「品質(不足)」だと考えていて、ぼくの経験からいうと、ローターの回転精度、針の加工精度、インデックスの仕上げなどが「高級腕時計とは言い難い」レベルであるため。
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金額で言えば20-30万円くらいが妥当なレベルであり、これに50万円以上は「到底払えない」と考えています。
ただ、デザイン的な排他性、そして魅力は高い腕時計であることは間違いなく、ベル&ロスもそこを再認識したのか、最近では「さほど上の価格帯を狙わず」、身の丈に合った価格帯の製品、かつ「航空機」「視認性」という原点に立ち返った腕時計を数多くリリースしているようにも思えます。
BR 03-92 FULL LUM
そして今回発売された新製品のうちのひとつが「BR 03-92 FULL LUM」。
これまでのベル&ロスにはない、文字盤全体そしてベルト全体が光るという仕様を持っていて、発光時のインパクトは強烈そのもの。
これを夜に身につけていたり、クラブにつけて行ったりすると、周りの人に「え?」と驚かれそうですね。
ケースはマットブラック仕上げのセラミック、サイズは42ミリ、そしてムーブメントはキャリバー BR-CAL.302. 。
購入できるのはベル&ロスの正規販売店そしてオンラインブティックのみで、250本のみの限定販売となります。
まさに「究極の視認性」を持つ一本だと言えそうですね。
BR 03-92 HUD
そしてもうひとつのインパクト大なモデルが「BR 03-92 HUD」。
「HUD」の名の通りヘッドアップディスプレイをイメージしたもので、こちらも「航空機」というベル&ロスのルーツに回帰したもの。
ちなみにこれまでにも航空機のレーダーをモチーフにしたもの、計器をモチーフにしたものはいくつか見られますが、ヘッドアップディスプレイは「初」だと思います。
そして発光するとこんな感じ。
こういったヘッドアップディスプレイをモチーフにしたということになりますね。
こちらは限定999本、デリバリーは2020年6月から。
ムーブメントはキャリバー BR-CAL.302. 、ケースはマットブラック仕上げのセラミック、サイズは42ミリ。
なお、風防は「グリーン」の反射防止サファイアクリスタル。
VIA:Bell & Ross