>ホンダ/アキュラ(HONDA/ACURA) ■新型車・スパイフォト・ウワサなど

早くもFMC版ホンダ・シビック・タイプR試作車が目撃!現行同様4ドア、しかし生産工場を失い、かつハイブリッド化など大きな変更がある?

2020/05/23

| 現時点ではすべてが推測の域を出ない |

ホンダはすでにマイナーチェンジ版となる新型シビック・タイプRを発表していますが、こちらの変更内容は「極めて限定的」。

外観だとバンパー内部のグリル形状が変更されたくらいで、機能面だと「サーキットでの走行性能を高めるためにエンジンの冷却性能とブレーキ性能を向上させ、”走る、曲がる、止まる”という基本性能向上を中心に改良を施した」とコメントされています。

さらには「タイプRリミテッド」を限定ながら追加するなど、ますますサーキット志向を強めているのがシビック・タイプRの最近の傾向。

そしてそんな中で目撃されたのが「フルモデルチェンジ版」となる新型シビック・タイプRです。

もっともピュアなタイプR!ホンダが限定モデル「タイプRリミテッド」を発表。北米スペックで-33.6kg、欧州スペックで-47kg

| 欧州仕様はエアコンもインフォテイメントシステムも「レス」 | ホンダは2020年モデルのシビック・タイプRを発表したばかりですが、なんとサプライズにて「シビック・タイプRリミテッド・エディション」 ...

続きを見る

”タイプR”はモデルライフが短い

もう次期タイプR登場?と思ってしまいますが、シビック・タイプRのベースとなる10代目シビックは2015年に登場しており、そしてこれまでのシビックのモデルライフは4年〜7年。

よってこのベースモデルがそろそろモデルチェンジするであろうことを考えると、新型シビック・タイプRもこれとあわせて開発されているのは不思議ではない、ということになりそうです。

なお、ホンダの通例として、シビック・タイプRは「シビック発表後、数年経ってから登場する」ので、(マイナーチェンジにせよ、フルモデルチェンジにせよ)次の新型シビックが登場するまでの期間がかなり短く、「タイプRが登場すると、そろそろ新型シビックの声が聞こえてくる」という感じ。

現行タイプRは、シビックのフルモデルチェンジ(2015年)の2年後(2017年)に登場していますが、ベースのシビックそのものが2020年にフェイスリフトを迎えており、さらに日本ではタイプRの発売が遅れたため、国内発売開始からわずか2年ほどで「新型シビック(2020年モデル)」の話が聞かれるようになっています。

そして日本では2020年後半にフェイスリフト版のシビック・タイプRが発売されることになりますが、このまま順当に行けば、ベースモデルのシビックは2022年あたりにフルモデルチェンジを迎えるものと思われ、となるとじき発売される新型シビック・タイプRの寿命も「あと2年くらい」なのかもしれません(その方が希少性が出ていいかもしれない)。

honda-civic-type-r-spy-photos (1)

10代目シビックから「事情が変わった」

現行シビックは初代から数えて10代目にあたりますが、これまでのシビックと変わったのは「世界で基本構造が統一された」こと。

シビックは世界戦略車であり、これまでも世界中で生産されていたものの、生産する国が、それぞれのマーケットにあわせて独自に設計・生産することが多く、しかしホンダはこれを「無駄」と判断し、ボディ形状こそ市場によって使い分け、生産地もこれまでどおり分散させるものの、設計を共有することでコストを下げたわけですね。

ちなみにシビック・セダンは埼玉製作所寄居工場、ハッチバックとタイプRは英国スウィンドン工場、クーペは米国工場にて生産されていると言われます。

11代目シビックはどうなる?

そこで気になるのが11代目シビック。

ホンダは「売れども売れども儲からない」体質だとされ、その理由は「仕様地向けに様々なモデルが存在し、開発コストが高い」からだと指摘されています。

その改善策の一つが10代目シビックのように「世界中で設計を統一する」ということですが、おそらくは11代目でもこれは継続されそう。

なんでこんなことに・・・。ホンダ社長「車種、グレード、オプションを減らす」。営業利益率はトヨタの1/4へと転落し、”儲からない会社”へと没落

| ホンダは純血主義をやめ、地域別展開をやめてグローバル化を目指すべき | ホンダ社長、八郷隆弘氏がサプライヤーとのミーティングにて「これからはビジネスのやり方を変え、ラインアップ、グレード、オプショ ...

続きを見る

ただ、ちょっと気になるのは「日本でシビックセダンの販売が終了されること」と「英国スウィンドン工場が2021年に閉鎖されること」。

日本でシビックセダンの販売が終了するのは当然「販売不振」が理由ですが、もし次期シビックが日本で販売されないのであれば、輸出を考えた際にコストの高い日本で生産する理由はなく、新型シビックセダンの生産は海外へと移されそう。

そしてシビック・ハッチバックとシビック・タイプRを生産する英国工場は「新型シビック」登場時には存在していないということになるので、これらもまた別工場に移管されるということになりそうです。

なお、ホンダの生産拠点一覧を見るに、欧州だと英国以外には4輪を生産できる工場はなく(もしかすると英国の設備をEU加盟国の工場へと移すかもしれない)、あと4輪を生産できるのはアメリカはじめメキシコやブラジル、アルゼンチン、ナイジェリア、トルコ、中国、タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、台湾、ベトナムくらい。

ウブロが「テニスボールよりも軽い」ジョコビッチとのコラボ腕時計を限定発売。ジョコのラケットとポロシャツを粉砕してケースに使用、風防にはゴリラガラス
ウブロが「テニスボールよりも軽い」ジョコビッチとのコラボ腕時計を限定発売。ジョコのラケットとポロシャツを粉砕してケースに使用、風防にはゴリラガラス

Image:HUBLOT | そのディテールはテニスボールをイメージ、各部の肉抜きにて究極の軽量化が図られる | これまでのコラボモデルにはみられないほどのこだわりが詰まった一本に さて、ウブロが新作 ...

続きを見る

新型シビック・タイプRの開発と生産はどこで?

次期シビック・タイプRについて、中南米、南アフリカ、中国はこれまでの経験、開発拠点といった観点から「ナシ」だとも考えられ、となるとアメリカでの開発や生産が妥当だと思われますが、アメリカではモータースポーツ人気が高く、NSXの開発や生産も行なっているため、ここにスポーツカーの開発/生産を集約するのが妥当かもしれませんね(現行タイプRが北米にて発売された”初”のタイプRだが、その人気が高いのであればなおさら。世界中でのタイプR販売内訳は公開されていないけど)。※NSXの開発は日本が引き取ったとも言われるが、新型シビック・タイプRの開発を日本で行う可能性と意味は薄い。主力市場のアメリカを睨み”アメリカン”を押し出した方がプロモーション上も有利

https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/49923747693/in/dateposted-public/

ホンダが日本でも改良型NSX発売。「受注は予定の2倍」「開発拠点を日本に移す」→今後何らかの動きがある?

| ホンダはNSXにテコ入れを行う?開発拠点を日本へ移管 | ホンダはアメリカで2019年モデルのNSXを発表済みですが、今回日本でも2019年モデルとしてNSXの改良モデルを発表(注文受付はすでに開 ...

続きを見る

今回目撃されたプロトタイプを見ると、シートの他パネルによる偽装が分厚く、その真の姿を知るのはかなり困難。

ただ、ヘッドライトや、リアウイングのステー(ボディと一体化したフィンのような形状)、リアウイングそのものの形状を見るに、かなり完成に近い状態だとも考えられます。※リアワイパーまで装着されている

ボディ形状は現行同様に「セダン」を継続するようですが、これも現行タイプR同様にブリスターフェンダーが確認可能。

気になるのはテールパイプが「1本」、かつ細いことで、これはもしかすると「エンジンをダウンサイジングし、そのぶんをハイブリッドで補う」ということなのかもしれません(フロントバンパーの開口部が小さいこともハイブリッド化を思わせる)。

今の段階では全てが推測の域を出ませんが、追ってこれらの情報も明らかになってゆくのでしょうね。

Photo VIA:Motor1

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Cirqua_Recommend / 1845256

->ホンダ/アキュラ(HONDA/ACURA), ■新型車・スパイフォト・ウワサなど
-, , , , ,