| 新型シビック・タイプRリミテッド・エディションはとんでもないポテンシャルを秘めていそうだ |
さて、日本だとまだ販売方法が明らかになっていない新型ホンダ・シビック・タイプR”リミテッドエディション”ですが、すでにデリバリーがなされている地域があるようで、今回なんと時速290km/hを記録する動画が公開されています。
マイナーチェンジ版となるシビック・タイプRそのものが「サーキットにおける走行性能」をさらに追求した仕上がりとなっていて、このタイプRリミテッドエディションはさらに過激なパフォーマンスを追求したモデルです。
シビック・タイプRリミテッドエディションはこんなクルマ
まず、新型ホンダ・シビック・タイプRリミテッドエディションは現在鈴鹿サーキットにおける「FF最速」のラップタイムを記録するクルマ。
これはホンダ自らの手によって行われており、おそらく今後、世界中の主要サーキットにおいてFF最速記録を塗り替えてゆくものと思われます。
ボディカラーには「TYPE Rのヘリテージカラー」であるサンライトイエローが選択できるほか、各部にはグロスブラックのペイントが施され、専用エンブレムが与えられるなど特別な外観を持っています。
機能面の特徴と言えばBBSとの共同開発による軽量で強度の高い20インチ鍛造ホイール、タイヤにはハイグリップなミシュラン・パイロットスポーツ Cup2を装着していること、アダプティブダンパーとEPSがタイプRリミテッドエディション専用設定となること、そしてなにより徹底的な軽量化が施されること。
この軽量化については仕様地によって差があり、北米仕様だと33.6kg、欧州仕様だと47kgに及ぶとアナウンスされており、ただし日本仕様は「徹底的に軽量化」としか紹介されておらず、どれくらい軽いのかは詳細の発表を待つしかなさそうです。
なお、今回の動画に登場した個体は欧州スペックであり「47kg軽量化」されている、ということになりますね。
それでは動画を見てみよう
そしてこちらが新型シビック・タイプRの加速動画。
さすがに高い速度域になると「苦しそう」ではあるものの、それでもずっと速度を伸ばし、最終的には290km/hに達しています(もちろん無改造のノーマル)。
なお、従来型(マイナーチェンジ前)のシビック・タイプRの最高速については「272km/h」と公称されており、これと比較すると290km/hはけっこう高い速度。
エンジン出力やドライブトレーンそのものはマイナーチェンジ前後で変更はないと言われており、それは「タイプRリミテッドエディション」でも同様。
エアロパッケージの変更も(グリルくらいしか)変わっていないように見えるので最高速に影響する新要素は(軽量化以外に)無いように思えますが、もともとホンダの発表したカタログ値自体が「低めに見積もっていた」ということなのかもしれません(従来型シビック・タイプRでも、カタログ値を超える280km/hを達成したという記録がある)。
あともう少しで「300km/h」となりますが、FFハッチバックの最高速がここまで伸びるとは、という印象ですね。
なお、FFホットハッチだと、ゴルフGTIの最高速が250km/h(おそらくリミッター作動)、ルノー・メガーヌR.S.トロフィーが262km/hだと公表されていますが、もちろん最高速が高いからいいというわけではなく、特定のサーキットなどを想定してギア比を短縮して最高速を捨てる場合もありますし、もちろん強力なダウンフォースによって最高速が犠牲になる場合も。
ただしシビック・タイプRリミテッド・エディションの場合は、「サーキットでも速く」、かつ「最高速も伸びる」ということになり、ここがまた驚きでもあります(最高速のために何かを犠牲にしたわけではない)。