| 世界で最もオリジナルコンデイションを維持しているフェアレディZの一台 |
さて、いつも様々なクルマのディティーリングを動画にて公開しているAMMO NYC。
トパーズ・ディティーリングが超高級車のメンテナンスを公開しているのとは対照的に、AMMO NYCでは比較的身近なクルマや、古いクルマのディティーリングを紹介しているのが特徴です。
今回のターゲットは納屋で見つかった日産フェアレディZ(280Z)
そしてAMMO NYCは、どこも手をつけたがらないようなひどい状態のクルマですらしっかり磨き上げることで知られており、そのために「どうにもできないクルマ」のメンテナンスに駆り出されることも多いようです。
そして今回のフェアレディZも特殊な事情を持つ一台であり、なんと44年も納屋にしまいっぱなしだった個体とのこと。
最初のオーナーはこのフェアレディZを新車で購入し、その後カスタムしようといくつかのパーツを入手したものの、折り悪しく金銭トラブルに巻き込まれてしまい、その後ずっとクルマを放置することに。
そして今回、ステファン・ウォーカーなる人物がこのフェアレディZを手に入れ、AMMO NYCにディティーリングを依頼した、というのがことの経緯です。
こちらはまず、納屋から44年ぶりに引っ張り出した状態。
埃こそ被っているものの、腐食は見られず、44年も放置されていたとは思えないようなコンディションです。
そこから新しいオーナーのもとへと輸送。
いよいよディティーリングを開始
そして新しい保管場所にてAMMO NYCがチェックを開始。
AMMO NYCいわく、この積もったホコリがボディの塗装を守っていたんじゃないか、とのこと。
なお、この新オーナーが用意した場所には「DATSUN」のサインもあり、おそらくは日産車のコレクターなのでしょうね。
そこで早速ディティーリング開始。
驚くべきことに塗装は新車の状態を維持していると言ってもよく、軽く磨く以外は修復の必要がないほどです。
手際良く磨いてゆくAMMO NYCのスタッフ。
内装も文字通り「丸洗い」。
一方、内外装のパーツは別の場所で復元作業を行っており、新車コンディションに戻したパーツを組み込んでゆきます。
そして完成!
新オーナーはどの人なのかはわかりませんが、どの人であっても「いかにもアメリカのクルマ好き」っぽい雰囲気を出しているように思います(偶然だと思われるが、着ている服のカラーもアメリカっぽい)。
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