| ホンダはこれまでボンネットを低く抑える傾向にあったが、ついにトレンドには逆らえなくなった? |
さて、フルモデルチェンジ版となる新型ホンダHR-V(日本ではヴェゼル)のプロトタイプが目撃に。
ヴェゼルというとスタイリッシュなルックスを持つシティ派SUVですが、このプロトタイプを見るに、けっこうイカついフロントを持っており(まだまだ最終のデザインは不明ではあるものの)、大きくイメージチェンジする可能性も伺わせます。
ちなみに目撃されたのは欧州とのことで、おそらくは新型ヴェゼルの試作車が路上に登場するのははじめて。
ホンダは今後のデザインを大きく変更?
この新型ヴェゼルのプロトタイプには大掛かりなカモフラージュが施され、ボディ全体にはカモフラージュ用のシートが貼られたうえにフェンダーやドアアーチには構造物を用いた偽装がなされており、実際の姿が「かなりわかりにくい」のが実情です。
ただしその偽装の上からでもわかるのがボンネットの「高さ」で、これは現行ヴェゼルの持つウェッジシェイプとはかなり異なる印象です。
その(フロントからリアにかけての)ラインはホンダ得意のウェッジシェイプというよりも「水平」に近く、これは先日発表されたばかりの新型ホンダ・シビック・セダン(プロトタイプ)にも通じる部分でもありますね。
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ルーフラインからリアにかけてはクーペ風の緩やかな傾斜を持っており、こちらは現行ヴェゼルと同様だと言えそうです。
なお、テールランプを見るに、その内部は市販モデルと考えても良さそうなレベルの出来栄えを持っていて、新型ヴェゼルについては「発表間近」なところまで来ているのかもしれませんね。
ホンダは押し出しの強い「水平」デザインに?
先般の新型シビック・セダン、そしてこの新型ヴェゼルを見るに、ホンダはこれまでのウエッジシェイプから「(フロントからリアにかけての)水平」へとデザインを変更する可能性が高そう。
この水平は「1980−1990年代にホンダが採用していたデザインに近いものですが、これに加えて高い位置にある大きなフロントグリルは(中国市場で求められる)前面から見た際の迫力を考慮したものだと思われます。※中国にて展開している高級SUV、アヴァンシアに似たルックスになるのかも
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このデザイン路線変更にはいくつかの理由があると思われ、まずは現在のホンダのデザインは「オシャレでカッコいい」ものの、他社に比べるとプレゼンスが弱く、それが販売にも現れていると考えるため。※ホンダはかねてより、ボンネットの高さを低く抑える傾向があったが、それが今の流行からは外れている
よってホンダは「押し出しの強い顔を採用することで」失われた販売を取り戻すのかもしれません。
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実際のところホンダは新型「オデッセイ」についても、これまでのスタイリッシュでウェッジシェイプ的なデザインから「迫力のあるフロントグリル」へと変更しており、これはある意味では「トヨタへの対抗」なのかも。
ホンダはこれまで「(販売台数ではなくトレンドにおいて)トヨタから追われる」立場であったものの、今や「追う」立場に転じてしまったという事実を如実に表している事象だとも考えられます。
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参照:Motor1