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マクラーレンが「炎上に至るおそれ」としてセナ、720S、GT、570に対し日本国内でもリコール!原因は防音用パッド、対策ではこれを外すため「対策後は爆音」に?

マクラーレンが「炎上に至るおそれ」としてセナ、720S、GT、570に対し日本国内でもリコール

| マクラーレンは同様の例につき、すでにアメリカ(北米)でリコールを実施していたが |

さて、先日東京都品川区の路上にて600LTが炎上して話題となったマクラーレンですが、「火災に至るおそれ」があるとしてマクラーレンが日本において570GT、720S(クーペ/スパイダー)、セナ、GTに対してリコールを実施。

対象となるのは合計で196台、平成28年7月6日~令和2年2月20日に輸入された個体が影響を受けます。

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発火の原因は「燃料タンクの腐食」

なお、国土交通省への届出内容を見るに、火災の原因となりうるのは燃料タンクの腐食(これによって燃料が漏れる)。

ただしタンクそのものに問題があるのではなく、タンク下側に挿入している防音用フォームが水分を含んだままとなり、これがタンクを腐食させると説明されています。

スーパーカーは非常に特殊な構造を持つものが多く、比較的コンパクトな車体の中に大きなエンジン、そして多大な熱を発生させるエンジンを冷却するための補機類、容量の大きなタイヤ等を収めていますが、重心を低く、かつ最適化する必要があるため、一定の場所にユニットが集中する傾向にあります。

とくにエンジンや燃料タンク、エキゾーストシステムは非常に近い距離に密集することになりますが(ポルシェのスポーツモデルは燃料タンクが前にある)、そうなると今回の例のように水分が逃げなかったり、熱がこもったりして想定外のトラブルが発生することも。

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フェラーリだと、以前に「(458イタリアにて)ホイールハウス内の接着剤が、走行中に高温にさらされると揮発し、それが引火して火災に至る」という理由にてリコールが実施されたことがあって、これも通常の車だとまず考えられない現象。

こういった例を見るに、スーパーカー製造というのは非常に高い設計能力と豊富な経験が要求されるのだということもわかります。

今回のマクラーレンに話を戻すと、実際に日本国内で発生したトラブルはゼロ、もちろん事故もゼロ。

不具合発見の動機は「本国メーカーからの情報による」とされ、不具合の内容は下記の通り。

なお、不具合への対応については、この防音用パッドを取り外すとしているので、対策後は「音が大きくなる」のかもしれません(エキゾーストシステムを直接触るわけではないので大きな影響はなさそうですが)。

ちなみに届出内容によると、「セナ」は17台が日本に入っているようですね。

燃料タンク下側に配設された防音振用フォームパッドにおいて、吸湿検証が不十分なため、水が浸入すると長期間湿気を帯びたままになることがある。そのため、湿気が腐食性を帯びている場合、燃料タンクに腐食が発生し燃料が漏れて、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

国土交通省

ホンダeにもリコール発表

そしてホンダは発売したてのホンダeに対してリコール発表。

こちらは「シートベルト警告」に関するもので、プログラムの変更にて対応が終了。

令和2年7月27日~令和2年10月30日に製造された200台が影響を受けます。

不具合の詳細は下記の通り。

コンビネーションメータにおいて、後席シートベルト警報制御プログラムが不適切なため、POWER ON時に後席乗員のシートベルトが非装着の状態で後席シートベルト警報が表示されない。そのため、協定規則第16号の技術的な要件に適合しない。

国土交通省

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