｜ 初代フォードGTはめったに売り物が登場しない ｜
初代フォードGTが5月に開催されるオークションへと登場予定。
この個体は2006年にフォードが「ヘリテージ・ペイント・パッケージ」として限定リリースしたもので、1968年と1969年にル・マン24時間レースを走ったGT40をイメージしたもの。
ボディカラーは「ヘリテージブルー」、ストライプは「エピックオレンジ」と命名されているものの、当然ながらこのカラーリングはかの「ガルフ」を意識した組み合わせとなっています。
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走行距離はわずか4.4km
このフォードGTはカナダ仕様として納車されており、ブレーキキャリパーはメタリックグレー、ホイールはBBS鍛造。
画像を見る限りだと保管状態も申し分なく、おそらくは「世界で最も走行距離が少なく、もっとも程度の良い」フォードGTだと思われます。
フォードGTは「フォード100周年」を記念して2005年に1000台限定にて発売されていますが、この「ヘリテージ・ペイント・パッケージ」はそのうち343台のみが生産されており、カナダには50台が納車された、とのこと。
けっこう多いという印象もありますが、その割に「ほとんど売り物が出てこない」のがこのフォードGTでもあり、オーナーはそれぞれ大切にしまっていると考えて良さそうですね。
ちなみに（ル・マン24時間レースをを走った）レーシングカーのフォードGT40の「40」は車高が40インチしかなかったことに由来していますが、このフォードGTの車高は44インチ（1125ミリ）。
全長は4643ミリ、全幅は1953ミリ、車体重量は1451kgです。
なお、フロントウインドウに貼ってあるのは「輸送用の標識」だそうで、それが当時のまま残っているということになりますね。
搭載されるエンジンは5.4リッターV8+スーパーチャージャー。
出力は558PSですが、高いレベルのチューニングに耐えうるタフなエンジンだと言われ、改造のうえ時速483km/hをマークした個体も存在します。
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現行のフォードGTに比較すると、初代GTは「よりGT40に近い」デザインを持つようですね。
フォードGTのインテリア、エンジンルームはこうなっている
そしてこちらがフォードGTのインテリア。
今見ても十分に斬新で、最新コンセプトカーだと言われても納得してしまうほど。
レトロなエクステリアとのギャップが面白いと思います。
内装に関しては、納車時の「保護フィルム」が一部残されたままで、購入時の書類、スペアキー、マニュアル、納車時の付属品、カナダでの登録に必要となるバンパースペーサーも付属する、とのこと。
エンジンルームやサスペンションも新車状態が保たれており、コレクション価値が非常に高いということがわかります。
現時点では予想落札価格の提示はないものの、しかし「フォードGT史上もっとも高価」な一台となるのは間違いなく、2015年に記録した約6100万円を超えるのは間違いなさそう。
ちなみに現行フォードGTは「2億」で落札されることもめずらしくはなく、その人気に引っ張られる形にて、このフォードGTも記録的な価格をマークすることになるんじゃないかと考えています。
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